XMenu

大坂、夢に近づき4強 錦織、因縁チリッチ破る 全米オープンテニス

スポーツ

2018年9月7日 朝刊

 【ニューヨーク=共同】全米オープン第10日は5日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、シングルス準々決勝で女子の大坂なおみと男子の錦織圭(以上日清食品)が勝ち、準決勝に進んだ。日本勢のアベック4強は四大大会で初めて。

 第20シードの大坂はレシア・ツレンコ(ウクライナ)を6−1、6−1で下し、日本女子の4強入りは全米初、四大大会で1996年ウィンブルドン選手権4強の伊達公子以来22年ぶりとなった。6日(日本時間7日)の準決勝で昨年準優勝のマディソン・キーズ(米国)と顔を合わせる。キーズはカルラ・スアレスナバロ(スペイン)に6−4、6−3で勝った。

 第21シードの錦織は2014年大会覇者で第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を2−6、6−4、7−6、4−6、6−4で破り、2年ぶり3度目の4強入り。7日(同8日)の準決勝で元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。第6シードのジョコビッチはジョン・ミルマン(オーストラリア)を6−3、6−4、6−4で退けた。

◆「ビジネスした」57分完勝

 第1サーブからの得点率が9割を超える驚異的な数字で、日本女子初の全米4強に足を踏み入れた。大坂は世界のトップへの階段を着実に上がっている。「四大大会で最初に勝つなら全米で勝ちたい」と宣言し、抱いてきた夢が現実に近づきつつある。

 成長ぶりはツレンコにわずか57分で完勝したプレーだけでなく、競技への姿勢からも見られた。四大大会で初めて準決勝に進み「4回戦を勝った時の方が感動的だった。再びビジネスをした感じ」とさらりと答えた。

 3月のツアー大会初優勝後はテニスを「ジョブのように感じた」と好結果が出ない時期もあったが、今はビジネスへと意識が変化した。「ジョブは楽しんでいなくて、こなしているだけ。ビジネスは楽しみつつ、しっかり取り組んで成果を出す」と語る。

 精神面の向上はプレーに結びつく。ラリーでは強引にノータッチの決定打を狙わずに攻め、焦るツレンコのミスを31本も引き出した。準決勝で当たるキーズに対してもビジネスを完遂できるか。「どんなプレーをするかは分かっている」。過去3戦全敗の難敵に挑む。 (共同)

◆次戦は13連敗中のジョコ

 リターンでの鋭い読み、フルセットでの強さ。勝負師の錦織が真骨頂を発揮し、4年前の決勝で苦杯をなめたチリッチに雪辱した。チリッチの第1サーブを攻略したポイントは第1セットではゼロだったが、最終セットでは22本のうち12を数えた。得意の全米で2年ぶりに4強の座をもぎ取り「再び準決勝を戦うことができてうれしい」と喜びを口にした。

 チリッチのフォアの威力に屈した第1セットから一転し、第2セットからリターンの切れが増し、重圧をかけてミスを誘った。第3セットのタイブレークでチリッチが2連続のダブルフォールトで崩れ、最後は錦織がリターンエース。最終セットもリターンから主導権を奪うと、第10ゲームでブレークに成功し、4時間8分の大接戦に終止符を打った。

 ただ、鋭いプレーが続く時間は長くなく、錦織は「これがベストではない。反省点もある。エラーが多かったし、レベルを上げないと」と課題を理解している。次戦で挑むのはウィンブルドン選手権の準々決勝でも敗れ、13連敗中の天敵ジョコビッチ。心技体を極限に高めてぶつかるしかない。 (共同)

 

この記事を印刷する