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大谷2発、苦境はね返し18号 右肘靱帯に手術勧告

スポーツ

2018年9月7日 朝刊

レンジャーズ戦の8回、右越えに18号2ランを放つエンゼルス・大谷=アーリントンで(共同)

◇エンゼルス9−3レンジャーズ

 【アーリントン=共同】5日、各地で行われ、エンゼルスの大谷が右肘靱帯(じんたい)に新たな損傷が判明した直後のアーリントンでのレンジャーズ戦に「3番・指名打者」でフル出場し、17、18号を放って4打数4安打3打点、4得点1四球と活躍した。メジャー1年目の日本勢の本塁打数で2位の松井秀喜(2003年、ヤンキース)を抜き、1位の城島健司(06年、マリナーズ)に並んだ。

 本塁打は2試合連続で、1試合2本は今季2度目。チームは9−3で快勝した。

 試合前に右肘に新たな損傷が見つかっても、気持ちはぶれなかったのだろう。打者出場するだけで驚きなのに、エンゼルスの大谷は4安打の固め打ち。ソーシア監督が「将来がどうとか、右肘に対してどういう決断を下すかを考えず、野球をした」とタフな精神力を褒めたのも当然だった。

 5−0の五回、代わったばかりの2番手右腕の初球を捉えた。山なりに弧を描いた打球はなかなか落ちず、右翼席に飛び込んだ。前夜に並んだばかりの松井を簡単に抜き去った。

 リプレー映像を見ているかのような打球を放ったのは八回だ。1死一塁で右方向に高々と打ち上げると、フェンス際で懸命にジャンプした右翼手のグラブも及ばない。今度は城島に肩を並べた。

 安打を放った七回には一塁上で白い歯をのぞかせるなど、悲愴(ひそう)感はない。今季7個目の盗塁も記録し、4得点はメジャー自身最多だ。

 20本塁打に新人王も視野に入れる活躍を、監督は「ニュースは残念だったけど、彼は野球がしたかった。翔平には素晴らしい試合だった」とたたえた。 (アーリントン・共同)

◆投手来季も絶望か

 【アーリントン=共同】エンゼルスは5日、投打の「二刀流」に挑む大谷翔平(24)が同日にレンジャーズ戦で遠征していたアーリントンで磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受けた結果、右肘靱帯(じんたい)に新たな損傷が判明し、投手復帰まで1年以上かかるとされる肘の靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を医師に勧められていると発表した。

 手術の決断は時期を含め、本人に委ねられており、早ければビリー・エプラー・ゼネラルマネジャーと話し合う10日(日本時間11日)にも結論が出るもよう。

 大谷は7日午後7時10分(同8日午前9時10分)開始予定の敵地シカゴでのホワイトソックス戦前に取材対応する予定。

 9日に先発登板が見込まれていたが、マイク・ソーシア監督は「医師がオーケーを出さない限り、今年投げさせることはない」と明言した。

 大谷は右肘の内側側副靱帯の損傷で、6月8日に故障者リスト入り。注射治療で回復に努め、同28日に手術の回避が決定した。7月3日に打者先行でメジャー復帰し、今月2日には投手復帰していた。

 

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