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錦織、大坂ともに8強 全米オープンテニス

スポーツ

2018年9月4日 夕刊

全米オープンテニスの男子シングルス4回戦で、フィリップ・コールシュライバーを下し8強入りを決めた錦織圭=ニューヨークで(共同)

 【ニューヨーク=共同】全米オープン第8日は3日、当地のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、シングルス4回戦で男子の錦織圭、女子の大坂なおみ(以上日清食品)がともに勝ち、準々決勝に進んだ。四大大会シングルスで日本勢の男女そろっての8強は1995年ウィンブルドン選手権ベスト8の松岡修造、伊達公子以来23年ぶり2度目。

 第21シードの錦織は世界ランキング34位のフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6−3、6−2、7−5で下した。2年ぶり3度目の準々決勝で第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦する。

 第20シードの大坂は第26シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を6−3、2−6、6−4で退け、四大大会で初の8強入り。日本女子で全米8強は2004年大会の浅越しのぶ以来となった。準々決勝で世界36位のレシア・ツレンコ(ウクライナ)と顔を合わせる。

◆酷暑、力出し切り憔悴

 きつい日差しで気温が30度を超えた中、2セットを連取したが、第3セットに入って動きが急に落ちた。錦織は暑さで「細かい判断力が奪われていった」と集中力の低下に襲われながらも力を振り絞り、2年ぶりに8強入り。「疲れて気力もなくなりました」。憔悴(しょうすい)しきった表情が、スコア以上にタフな戦いを物語っていた。

 サーブから空いたスペースへの攻めが効果的で、主導権を握った。第3セットも先にブレークしたが、コールシュライバーに第10ゲームでサービスゲームを破られ、5−5と追い付かれた。錦織はプレーが終わるごとに日陰を探して休むほどの状態だった。

 暑さに苦しんだが、最後はメンタルの強さで踏ん張った。直後の第11ゲームでは「落としてもいいという気持ちで、がむしゃらに次のポイントだけ考えてプレーした」と思い切りの良さが戻り、バックハンドのリターンエースで挽回して相手の息の根を止めた。

 相性のいい全米で、3度目の8強入りにも浮つく様子はない。「今みたいに1試合ずつ戦えば上に行けるチャンスは増えてくる」と準々決勝も一戦必勝で臨む。 (共同)

全米オープンテニスの女子シングルス4回戦で、アリーナ・サバレンカに競り勝ち8強入りを決めた大坂なおみ=ニューヨークで(共同)

◆一つ高みに うれし涙

 大坂の目に涙がにじんだ。四大大会で初の8強進出は、幼少期をニューヨークで過ごし思い入れが強い全米で決めた。「タフな試合を乗り越え、これまでにないような気持ちになった。涙の理由はうれしかったから」。今大会で初めてのフルセットを2時間1分で制し新しいステージに足を踏み入れた。

 同い年20歳のサバレンカとは初対戦。ともに180センチの大型選手でサーブと強打が持ち味だ。これだけ共通点のあるタイプは少ないが、静かな日本のエースとは対照的に相手が闘志を前面に押し出してきた。第1セットは大坂が相手の攻撃に耐えたが、第2セットは勢いに押しこまれた。ここで酷暑対策ルールによる10分間の休憩があり、控室で休んだ大坂は「すべての球に百パーセントの力を出し切る」と心を決めた。

 最終セットに入ると大坂のショットに伸びが戻る。相手サーブの第10ゲームで3連続マッチポイントの好機を逃しても気持ちを切らさず、最後は相手が8個目のダブルフォールトを出して根負けした。闘争心を内に秘めて難敵を退けた大坂は「もっと上を目指している」とさらなる高みを見据えた。 (共同)

 

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