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<ジャカルタ・アジア大会>柔道混合団体で初代王者 強敵・韓国下し勢いに乗る

スポーツ

2018年9月2日 朝刊

混合団体で優勝し、金メダルを手に笑顔の日本チーム=潟沼義樹撮影

 東京五輪で新採用の柔道の混合団体で、日本は決勝でカザフスタンを4−0で下して優勝した。

 決勝で女子は57キロ以下の舟久保(三井住友海上)、70キロ以下の田中(環太平洋大)が一本勝ち。男子は73キロ以下の海老沼(パーク24)、90キロ以下の小林(旭化成)が優勢勝ちした。個人で男子73キロ級覇者の大野(旭化成)、78キロ超級女王の素根(福岡・南筑高)は出場しなかった。

 日本は初戦の準々決勝で韓国と3−3で並び、一本勝ちなど内容によるポイント差で勝利。準決勝では中国に4人全員が一本を奪って快勝した。

 10カ国・地域が参加。3位は韓国と中国だった。 (共同)

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 東京五輪で初採用され、アジア大会で初めて実施された男女混合団体戦。日本は「初代王者」の称号を得た。準決勝は中国に4−0。決勝もカザフスタンに4−0の圧勝。男子の井上監督は「20年の東京に向けて、いいスタートを切れた」と笑みを浮かべ、女子の増地監督は「女子はうまく男子につなげられた。日本の底力をみせられたと思う」と手応えを口にした。

 事実上の決勝戦は、初戦となる韓国戦だった。流れをつくったのは30日の個人戦で金メダルを獲得した女子の二人だ。先鋒(せんぽう)を務めた57キロ級の玉置は重圧は一切なかったという。「個人で勝っているので気持ちは晴れやか。調子が良すぎて怖いくらいだった」。23歳は2日前の疲れをみせず、積極的に攻め続ける。動きを止めずに相手に指導3を与えて1勝をもたらした。

 1勝1敗で迎えた3人目。70キロ級の新添は得意の内股を積極的に仕掛けていった。「内股ばかりで反省」と言うくらい、これでもかと技を繰り出した。延長戦で鮮やかな弧を描く一本勝ち。残り3選手に託した。

 しかし、ベストメンバーの韓国に対して、日本は苦しい闘いを強いられる。続く2選手が敗れ、2勝3敗で迎えた最終戦。男子90キロ超級の影浦に求められたのは一本勝ちだった。井上監督は「東海大の重圧がかかる大将をずっと務めてきたから」と自信を持って送り出した。影浦は慌てず、冷静に技を繰り出し、一本勝ちと同じ扱いとなる相手に指導3を与えての反則勝ち。

 その瞬間、日本チームに安堵(あんど)の笑みが広がった。玉置は「チーム一丸となって楽しかった」と話し、新添は「これまでにないうれしさがあった」と混合団体戦ならではの歓喜に包まれた。 (ジャカルタ・森合正範)

 

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