XMenu

体操協会 第三者委設置へ 宮川選手「本部長らからパワハラ」

スポーツ

2018年8月31日 朝刊

取材に応じる日本体操協会の二木英徳会長(中)と具志堅幸司副会長(右)、山本宜史専務理事=30日、東京都渋谷区で

 体操の二〇一六年リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江選手(18)が日本協会の塚原千恵子女子強化本部長や塚原光男副会長からパワハラを受けたと主張した問題で、同協会は三十日、東京都内で緊急の対策会議を開き、外部の弁護士らによる第三者委員会を設置して調査することを決めた。二木英徳会長は会議後の取材に「お騒がせし、申し訳ない」と謝罪した。十月二十五日にドーハで開幕する世界選手権までに調査の完了を目指す。

 協会は二十九日の記者会見でパワハラについては宮川選手側から正式に申し入れがあれば調査するとしていたが、具志堅幸司副会長は「訴えがなくても当然、迅速に対応しないといけない。協会として動いた」と事実上方針転換したことを認めた。「パワハラの事実があれば大変大きな問題」とし、宮川選手が世界選手権代表候補を辞退することに「協会として責任を感じている」と述べた。

 具志堅副会長は宮川選手の訴えに「十八歳の少女がうそをつくとは思えない」と印象を口にし「この際、全部のうみを出して新しく出発しないと東京五輪はあり得ない」と他の選手に対してもパワハラがなかったかどうかも含めて全容解明が必要との認識を示した。塚原副会長が一部メディアの取材に宮川選手の主張を「全部うそ」と話したことには「体操関係者として残念な言葉」と語った。

◆本部長は否定「主張にうそある」

 塚原千恵子女子強化本部長が三十日、東京都内で取材に応じ「宮川選手の主張にはうそもある。高圧的な話し方はしていない」などとパワハラ行為を全面的に否定した。代理人弁護士によると、夫の塚原光男副会長とともに三十一日に書面で見解を表明するという。

 宮川選手が二〇二〇年東京五輪強化プロジェクト参加を当初拒んだことで「五輪に出られなくなる」などと圧力をかけられたと訴えたことは、発言の時期が一致しないものの、成績が振るわなかった際に「このままでは五輪にいけない」と奮起を促す意味で話したといい「言葉が切り取られている」とした。

 

この記事を印刷する