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<ジャカルタ・アジア大会>古川・杉本が金 アーチェリー「混合リカーブ」

スポーツ

2018年8月28日 朝刊

混合リカーブ決勝北朝鮮戦で狙いを定める古川。左は杉本=共同

 初採用の混合リカーブで、古川高晴(近大職)と杉本智美(ミキハウス)が組んだ日本はカン・ウンジュとパク・ヨンウォンの北朝鮮に6−0で快勝し、金メダルに輝いた。

 女子リカーブ団体3位決定戦で、加藤、川中、杉本(以上ミキハウス)で臨んだ日本は前回準優勝の中国を6−2で破り、2大会連続の銅メダルを獲得した。 (共同)

◆初代栄冠射止め東京五輪へ弾み

 左から右へ、吹き流しが勢いよくたなびく。混合リカーブ決勝。先攻の日本の1人目、杉本の放った矢は70メートル先の的の中心を射抜いた。1セットで、ペアがそれぞれ放てる矢は2本だけ。一度のミスが大きく響く。「あの1本でゲームが決まった」と田中伸周監督も絶賛する会心の一射だった。

 試合の立ち上がり、平常心を保てたのは理由がある。決勝前、3位決定戦を間近で見た。カメラを構えた多くの報道陣のシャッター音に23歳は震えた。隣でペアの古川がほほ笑んだ。「五輪はこの1・5倍。東京五輪なら3倍だよ。覚悟しとけ」。大学の先輩で、11歳年上のロンドン五輪銀メダリストの言葉は頼もしい。「経験が多くて、いつも事前にいろいろ教えてもらえて助かる」と杉本。覚悟が備わり、緊張がほぐれた。

 決勝は古川が5連続で10点満点を射抜くなど、最短の3セットで完勝した。東京五輪での実施が決まり、アジア大会でも初採用された種目で初代金メダリストになった。

 ただ、この結果を単に個々の手柄としないのが2人らしい。「日本の競技者全員が、メダルを狙えるんだと自信を持ってもらえたら」と古川。杉本も「日本が世界でも戦える証明になった」とうなずく。アーチェリー界全体の底上げが、2020年の栄冠につながる。 (ジャカルタ・多園尚樹)

 

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