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U20なでしこ、躍動のV 体格の不利はね返し3得点

スポーツ

2018年8月26日 朝刊

U−20女子W杯でスペインを破って初優勝し、笑顔の日本イレブン=バンヌで、FIFA提供(ゲッティ・共同)

 【バンヌ(フランス)=共同】U−20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)最終日は24日、当地で行われ、決勝で日本がスペインを3−1で破って初優勝した。2011年のW杯、14年のU−17(17歳以下)W杯に続き、女子で初めて全3カテゴリーのW杯制覇を果たした。

 日本は前半に宮沢(日テレ)が先制点を決め、後半に宝田(C大阪堺)と長野(仁川)が加点した。終盤のスペインの反撃を1点に抑え、1次リーグで0−1と敗れた相手との再戦を制した。

     ◇

 スペインにボールを回されても、日本が持ち味を失うことはなかった。献身的な守備と積極的な攻撃を織り交ぜる試合巧者ぶりを発揮し、チームの要の長野は「一人一人が役割を果たした結果」と感涙にむせんだ。

 劣勢だった前半38分に宮沢が均衡を破った。GKが前に出る傾向をつかみ、痛めている右足でミドルシュート。「いざというときに取っておいた」と試合前の練習でも温存していた足を振り抜き、先制点を突き刺した。

 後半に宝田と長野が決めて突き放すと、相手は攻め手を失ってロングボールを増やす。1点は返されたが、主将の南は「高さで負けても落下地点の読みは勝っていた」と体格の不利を動きでカバーし、はね返し続けた。

 先発のうち7人が、2年前のU−17W杯決勝で北朝鮮にPK戦の末に屈した悔しさを知る。日本サッカー協会の今井女子委員長は「下の年代で世界を経験し、物おじせず戦っていて頼もしい」と、若くして大舞台に立つ価値を強調する。

 年代別W杯で好成績を残す一方で、7年前に世界を制した「なでしこジャパン」はかつての優位性を失っている。池田監督は「この先もW杯や東京五輪と続く。選手たちがさらに強く、うまく成長してくれることを願うばかり」と期待を込めた。 (共同)

 

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