XMenu

<ジャカルタ・アジア大会>池江、水とらえ6冠 50自制しアジア女子初

スポーツ

2018年8月25日 朝刊

女子50メートル自由形で優勝、今大会6個目の金メダルを獲得し笑顔を見せる池江璃花子=潟沼義樹撮影

 女子50メートル自由形で、池江璃花子(ルネサンス)が24秒53の大会新記録で勝ち、日本選手の1大会最多となる6個目の金メダルを獲得した。

 非五輪種目の男子50メートル平泳ぎは、小関也朱篤(ミキハウス)が27秒07で制し、100メートル、200メートルと合わせ、平泳ぎ3冠を達成した。男子400メートルメドレーリレーの日本(入江、小関、小堀勇、塩浦)は3分30秒03の日本記録を樹立したが、中国に敗れて2位だった。

 女子の200メートル個人メドレーで大橋悠依(イトマン東進)は2分8秒88で2位、寺村美穂(セントラルスポーツ)は3位。400メートル自由形は五十嵐千尋(T&G)が4分8秒48で3位、小堀倭加(神奈川・湘南工大付高)が4位だった。

 男子1500メートル自由形は竹田渉瑚(オーエンス)が15分17秒13で4位、平井彬嗣(郵船ロジスティクス)が5位に終わった。

 女子50メートル自由形の山本茉由佳(ルネサンス)は4位。男子50メートル平泳ぎの瀬戸大也(ANA)は8位だった。 (共同)

      ◇

 池江にとって最終種目の女子50メートル自由形。アジア記録保持者で隣の劉湘(中国)とデッドヒートになることは分かっていた。25メートル付近からギアチェンジして、最終盤でライバルをかわす。「絶対に負けたくないと意地を見せた」

 6日間で自由形、バタフライに加えリレー計8種目13レースを泳ぎ抜き、日本人史上最多の6冠を成し遂げた。「気持ちを落とさず最後まで泳ぎ切れるかが問題だった。心が折れそうになったが踏ん張れた」。18歳のたくましさの底が見えなかった。

 身長171センチ。手脚が長く、両腕を広げた長さはリオデジャネイロ五輪時より2センチ伸びて186センチになった。そのリーチを生かした大きな泳ぎが、世界と戦う武器となる。「肩甲骨が柔らかく、肘の使い方がうまい。高い位置で肘を立てられる」と三木二郎コーチは言う。水をとらえる能力は別格。水面に近いフラットな姿勢も維持し、抜群の推進力を生み出してきた。

 強豪としのぎを削るレースを続ける中で、養われてきたのは分析能力。「前半抑えすぎて後半追いつけないこともあれば、前半いきすぎて後半にバテる経験もしてきた。ペース配分がすごく大事」。駆け引きや自己ベストのタイムを出すために必要なレースプランが明確になり、練習で培った技術、体力を最大限に生かせるようになった。

 今月のパンパシフィック選手権からの連戦で世界に実力を示した。重圧もあったのだろう。「親やコーチの顔を見たら安心した」。優勝後、あふれる涙をぬぐった。 (ジャカルタ・磯部旭弘)

 

この記事を印刷する