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<ジャカルタ・アジア大会>女子フルーレ初優勝 延長見せた闘争心

スポーツ

2018年8月24日 朝刊

女子フルーレ団体で優勝し、東(手前)に駆け寄る(左から)辻、菊池、宮脇=共同

 女子フルーレ団体で日本(東、宮脇、菊池、辻)は決勝で中国に35−34で勝ち、初の金メダルを獲得した。

 初戦の準々決勝でレバノンを退け、準決勝で6連覇を狙った韓国を45−36で破った。

 男子サーブル団体で日本(吉田、徳南、島村、ストリーツ)は初戦の準々決勝で中国に24−45で敗れた。 (共同)

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 中国との決勝戦、最終9ラウンド。一進一退の攻防は残り6秒で逆転し、残り4秒で追いつかれた。一本勝負の延長戦。会場には張り詰めた緊張感が漂う。「絶対に勝つ。突くしかない」。ピストに立つ東の強い決意。中国選手が突いた剣をストップさせ、逆に突いた。相手の動きがしっかり見えていた。延長37秒。「やったね、やったね!」。東を中心に輪ができ、歓喜のジャンプを繰り返した。

 真っ先に東に駆け寄った宮脇は「新しい歴史の1ページをつくれた。すごくうれしい」と声を弾ませ、殊勲の東は「流れを止めないでよかった」。

 女子フルーレを担当するボアダン・コーチが就任した2017年1月。最初に指摘したのは「ファイティングスピリットがない。闘争心を持て」。チーム内にまん延する無意識の甘え。意識改革から始まった。

 練習から声を出し、試合と同じように積極的に仕掛ける。接近戦でも諦めずに突く。相手がひるんだところにもう一度突きにいく。菊池は「練習でも泣くくらい。気持ちを前面に出していった」と振り返る。日々の積み重ね。半年がたち少しずつ結果として表れ、1年半が過ぎようやく実を結んだ。

 準決勝では5連覇中の韓国に完勝。アジアの頂点に立った。辻は「初優勝のメンバーに入れてうれしい」。リザーブが続いた菊池は「客観的に見て、信頼できる仲間」。試合後しばらくたっても笑顔は絶えなかった。

 平均年齢20歳に満たない4人が刻んだ歴史の1ページ。だが、この物語には次なるページがある。2年後、東京でも歓喜の輪を。 (ジャカルタ・森合正範)

 

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