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<ジャカルタ・アジア大会>鈴木、復活の金 競泳女子100平

スポーツ

2018年8月20日 朝刊

女子100メートル平泳ぎ決勝1位でゴールし、ガッツポーズする鈴木聡美=潟沼義樹撮影

 【ジャカルタ=本社取材団】第2日の19日、競泳の女子100メートル平泳ぎで鈴木聡美(ミキハウス)が初優勝し、今大会の日本選手団で最初の金メダルに輝いた。

 男子200メートルバタフライの瀬戸大也(ANA)が2連覇で続き、池江璃花子(ルネサンス)が引っ張った女子400メートルリレーの日本も24年ぶりの優勝を飾った。

 男子100メートル背泳ぎの入江陵介(イトマン東進)は2位で3連覇を逃した。

 レスリング男子フリースタイル65キロ級の高谷大地(自衛隊)が銀メダルを獲得した。日本のメダル第1号はフェンシング女子サーブル個人の田村紀佳(旭興業)の銅だった。

 サッカー男子1次リーグD組の日本はベトナムに0−1で敗れ、決勝トーナメントに同組2位で進んだ。

 ソフトボールで5大会連続優勝を目指す日本は、1次リーグの初戦で地元インドネシアに大勝した。 

◆大会新 光る底力

 日本勢による壮絶なデッドヒート。最後はがむしゃらだった。残り25メートルで感じたきつさにめげず、力を振り絞る。27歳の鈴木が女子100メートル平泳ぎを僅差で制した。

 速いピッチで手脚を動かし、4歳下で好敵手の青木玲との競り合いとなった。前半50メートルを30秒96の首位ターンで折り返し、積極的な入りに手応えを感じた。「あまり周りを見る余裕はなかった。集中しないといけないと思い、一生懸命に泳いだ」。粘りの後半で集中力を切らさず、トップを守った。

 初出場だった2012年ロンドン五輪の平泳ぎで二つのメダルを獲得して以降、精彩を欠いた時期が続いた。地力はあるのにレースで思うように発揮できない。16年リオデジャネイロ五輪では準決勝敗退も経験。若手の台頭を許した。

 「自分が全然見えていなかったときがあった」。メダリストとしてあるべき姿を考えるうち、重圧がのしかかっていた。浮上の足がかりを得ようと、上半身のパワーを頼りに力ずくだった泳ぎを改良。キックと連動した滑らかなフォームを追求し、陸上での走り込みなどにも取り組んだ。

 今月のパンパシフィック選手権。200メートル平泳ぎで3位に入り、6年ぶりに主要国際大会でメダルを獲得した。「ロンドンは夢でも幻でもなく実力」。苦しみながらも地道に続けた成果。光が差した瞬間だった。

 「自分らしい大きく伸びのある泳ぎを50メートルや100メートルにも生かしたい」。パンパシでの収穫はアジアの舞台でも生きた。視界にとらえるのは2年後の東京五輪。「1回のレースが大事になってくる。東京に向けて自信につながった」。ベテランが復活を印象づける夏にする。 (ジャカルタ・磯部旭弘)

 

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