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<ジャカルタ・アジア大会>高谷大地、成長の銀 レスリング

スポーツ

2018年8月20日 朝刊

男子フリー65キロ級決勝インド選手に敗れ、銀メダルの高谷大地=榎戸直紀撮影

 男子フリースタイル5階級が行われ、65キロ級の高谷大地(自衛隊)が決勝でインド選手に敗れて銀メダルだった。57キロ級で昨年の世界選手権覇者、高橋侑希(ALSOK)は銅メダル。初戦で負けたが、対戦相手が決勝に進出したことで回った敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦で中国選手を破った。

 昨年の世界選手権70キロ級3位で74キロ級の藤波勇飛(山梨学院大)は準決勝で敗れて回った3位決定戦でイラン選手に勝ち、銅メダルをつかんだ。

 97キロ級の山口剛(ブシロード)は初戦で敗れて3位決定戦に進出したが、銅メダルを逃した。86キロ級の白井勝太(日大大学院)は2回戦で敗退した。 (共同)

◆兄と対照的「雑草」輝く

 試合終了のブザーが響いても両者はしばし、攻防の手を止めない。白熱した一戦、高谷はわずかに優勝に届かなかった。ただ、世界王者の高橋ら実力者が次々と足をすくわれる中での銀メダルは、誇っていい。

 自らも「組み合わせが良かった」と認めるように、運に恵まれた面もあった。初戦からイランなどレスリング強国と当たらなかった。ヤマ場となった準決勝は残り5秒から勝利に持ち込んだ。

 波に乗って臨んだ決勝。相手は昨年のアジア選手権王者。立ち上がりに連続技で6点を失ったが、得意のタックルを起点に後半、2分あまりを残して同点に追いついた。外国人ばかりの観客席も自然と沸いた。「これが僕のレスリング。悔しさもあるけど見ている人が楽しかったと思ってくれれば」と試合後の笑顔はすがすがしい。

 ロンドン、リオデジャネイロと2大会連続で五輪に出場した惣亮(ALSOK)を兄に持つ。試合後のパフォーマンスに象徴される華やかな兄とは対照的に「自分は雑草」と言ってはばからない。

 頂点には届かなかった。だが、間違いなく、伸びつつある。東京五輪では大輪を咲かせてみせる。 (多園尚樹)

 

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