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浦学、8強 夏は32年ぶり 左打者7人が左腕攻略

スポーツ

2018年8月17日 朝刊

二松学舎大付−浦和学院 3回裏浦和学院1死一塁、中前が先制の三塁打を放つ=甲子園で

◇全国高校野球選手権 浦和学院6−0二松学舎大付

 浦和学院は、渡辺が5安打で完封した。140キロ台後半の直球を軸にテンポよく投げ込み、10奪三振。一回1死二、三塁と、四回無死二、三塁のピンチでは球の勢いを増して切り抜けた。打線は三回に中前の適時三塁打と矢野の適時打で2点を先制。五、六回にも加点した。

 二松学舎大付は好機での1本が出ず、守りのミスが失点につながった。

     ◇

 「外の球を逆方向に」。三回1死一塁で左打席に立った浦和学院の中前は自分に言い聞かせた。二松学舎大付の先発左腕・海老原が投じた外角高めの直球をたたくと、打球は左中間を破り適時三塁打に。続く左の矢野も狙い通りに外角直球を中前にはじき返し計2点を先制した。

 「外角球を中堅から左翼方向に強く打ち返す」。スタメンに左打者7人が並ぶ打線が、左腕攻略法を見事に実践した。海老原が外角中心に攻めてくるデータは頭に入っていた。先制打の中前が「投手を楽にさせたかった」と言えば、矢野も「内角は捨て、外角直球だけを待った。練習通りに投手の足元に打ち返せた」。左の1、2番コンビが、肩を開かずにしっかりと球を見極めて好機をものにした。

 相手は五回からエース右腕の岸川に継投したが、代わりばなを捉えた。渡辺の左翼線への二塁打と犠打で1死三塁とし、再び矢野が右腕の直球を中前にタイムリー。主将の蛭間も右翼への二塁打で続くと、敵失絡みでさらに2点を奪った。映像で岸川を研究していた主将は「球種、コースともイメージ通りだった」と胸を張った。

 不安定な立ち上がりだった渡辺も打線の援護で本来の投球を取り戻し、直球とスライダーの組み立てで9回5安打10奪三振の完封を果たした。

 「左腕を克服しないと先に進めないと、ずっと言い続けてきた」と森監督。投打に手応えを得た1勝で夏は32年ぶりの8強。自信を深めて次戦、大阪桐蔭との大一番に挑む。 (唐沢裕亮)

 

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