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日大三・井上、復活の150キロ 4カ月ぶり登板 3回無安打無失点

スポーツ

2018年8月16日 朝刊

日大三−奈良大付 約4カ月ぶりの登板で3回を無安打に抑えた日大三・井上=甲子園球場で

◇全国高校野球選手権 日大三8−4奈良大付

 日大三が押し切った。一回に中村の2点二塁打で先制。その後も速球に振り負けず小刻みに加点し、九回に高木の2点本塁打で突き放した。先発の井上は最速150キロを記録するなど、3回を無安打無失点の危なげない内容。四回からは河村が救援した。

 奈良大付は六回の上野の3点本塁打などで追い上げたが、計15三振とたたみかけられなかった。

    ◇

 投げられない日々を経て、甲子園のマウンドで進化した姿を見せた。右ひじの違和感から4カ月ぶりの登板となった日大三先発の2年生・井上が、最速150キロの直球を披露するなど奈良大付打線を3回無安打無失点。プロ注目の右腕が好投でチームに勢いをもたらした。

 一回に2点を先制し、「打線が打ってくれたので楽しんで投げようと思った」。久々のマウンドに力みが出て、先頭打者に四球で出塁を許したが、ここからが落ち着いていた。腕を振って威力のある直球を投げ込み、後続を左飛と併殺打に仕留めた。

 二回には直球が150キロを記録。その後も140キロ台の直球とスライダーを軸に三回まで相手打線を抑え込み、4三振を奪った。47球を投じ、「直球はあと2、3キロは出せる」と笑顔を見せた。

 投球できない期間は徹底した下半身強化に努めた。「レベルアップしてマウンドに戻る」と、走り込みやスクワットなどで鍛え上げた。女房役の佐藤英は「球威も増している」と成長を認める。

 「今は投げられなくても、甲子園で良い投球をすればいい」と励ましてきたチームメートがバットでもり立てた。一回2死一、二塁から右中間に先制の2点適時二塁打を放った3年生の中村は「後輩のために絶対援護してやろうと思っていた」。2番手の左腕河村も井上の姿に「自分も気持ちが上がった」と力投につなげた。

 「これで投手陣の一人になった」と小倉監督。7年ぶりの夏制覇に向け、頼もしい2年生が聖地のマウンドで復活を告げた。 (唐沢裕亮)

 

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