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吉田、吉岡組が優勝 セーリング世界選手権

スポーツ

2018年8月10日 夕刊

セーリングの世界選手権女子470級で初優勝した吉田愛(左)、吉岡美帆組=デンマーク・オーフスで(国際セーリング連盟提供・共同)

 【ロンドン=共同】4年に1度開催される世界選手権は9日、デンマークのオーフスで行われ、女子470級で吉田愛、吉岡美帆組(ベネッセ)が初優勝を果たした。日本連盟によると、この種目を日本勢が制するのは五輪を含めて初。東京五輪のメダル候補に名乗りを上げた。

 7日までの7レースを終えて総合成績でトップに立っていた。上位10艇による最終レースは5着に入り、逃げ切った。吉田は「表彰台に上がることを目標としていたので、達成できてうれしい」と喜び、吉岡は「愛さんと東京でも金メダルを目指す」と力を込めた。

 37歳の吉田は北京から3大会連続で五輪に出場した経験を持つ。吉岡は27歳で、2人が組んだ2016年リオデジャネイロ五輪は5位だった。

 男子470級では磯崎哲也(エス・ピー・ネットワーク)高柳彬(日本経済大)組が2位に入り、男女で表彰台に立った。岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)外薗潤平(JR九州)組が6位、土居一斗、木村直矢組(アビーム)は10位だった。

<470級> セーリングの1種目で、名称は競技で使用する全長4・7メートルの2人乗り小型ヨットに由来する。日本では最も盛んな種目で、1996年アトランタ五輪で女子の重由美子、木下アリーシア組が銀メダル、2004年アテネ五輪で男子の関一人、轟賢二郎組が銅メダルを獲得した。16年リオデジャネイロ五輪では女子の吉田愛、吉岡美帆組が5位入賞。男子の土居一斗、今村公彦組は最終レース進出を逃した。

◆「東京で金」へ満帆

 メダルに肉薄しながら5位で涙をのんだリオデジャネイロ五輪から2年。女子470級の吉田、吉岡組が世界の頂点に立った。五輪3大会出場を誇る37歳の吉田は「こんなにうれしいことはない」と感無量。27歳の吉岡は「チームとして自信になる」と喜んだ。

 大会を通じ、手堅いレース運びが光った。初日の第1レースこそ12着とやや出遅れたものの、残りは1桁の順位と大崩れせず総合首位で最終レースを迎えた。「震えるぐらい緊張したけど、フィニッシュした時はうれしすぎて言葉が出なかった」と吉田。最後も5着に入り、逃げ切った。

 2012年ロンドン五輪後に合宿で出会い、ペアを結成。ベテランでかじ取り役の吉田が経験の浅い吉岡を育ててきた。昨年6月、吉田は元五輪選手の夫雄悟さんとの間にもうけた長男を出産。吉岡はパートナーが不在の間、海外で練習を積み、技量を磨いてきた。

 ペアの復帰戦となった昨年10月のワールドカップ(W杯)蒲郡大会では2位となり、手応えをつかんでいた。今大会は20年東京五輪の予選を兼ね、世界の強豪が集結。試金石となる大舞台で躍動し「東京で金メダル」という2人の目標に向け、大きく視界が開けた。 (共同)

 

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