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山根会長「辞任」説明なく 疑惑言及せず、今後の立場は?

スポーツ

2018年8月9日 朝刊

辞任を表明し、頭を下げる日本ボクシング連盟の山根明会長=8日、大阪市で

 日本ボクシング連盟の助成金流用や審判の不正判定などに関与した疑惑と、反社会勢力との過去の交友が批判を浴びている山根明会長が八日、大阪市内で「本日をもって辞任を致します」と表明した。報道陣の質問は受け付けず、疑惑については言及しなかった。理事や会員など連盟の全ての立場から身を引くのかの説明もなかった。

 七日に開かれた連盟の緊急理事会で進退を一任されたことを受け、同日夜に家族と相談して辞任を決めたといい、「(家族から)楽になってくださいと言われた」と理由を述べた。

 山根会長は特定選手への助成金を他の選手に分配した流用は認めているが、他の疑惑は否定している。また過去の暴力団組長との交友を自ら認め、スポーツ庁の鈴木大地長官らから「事実なら辞任に値する」などと批判を受けていた。

 一方、疑惑を告発した「日本ボクシングを再興する会」は八日、東京都内で会見し、審判の不正判定疑惑について、新たな証拠として山根会長の発言とする音声を公表。「接戦した場合、やっぱり奈良やな。反対につけた場合は『おまえなめてるんか?』ってなってくるわけ」との発言があり、奈良県連盟の会長だった山根会長の意向で同県選手が有利になる不正な判定が行われていたと強調した。どのような状況で誰に話したかは明らかにしなかった。

 会見では、山根会長の除名と全理事の解任も求めた。鶴木良夫代表(新潟県連盟理事長)は「公平、公正な開かれた組織になることを目指す」と話した。

 再興する会の会見を受けて、日本連盟の吉森照夫専務理事も記者会見し、公表された音声について山根会長の声と認めた。また辞任の声明については「すべての関係をやめるという意味」と説明し、山根会長が理事からも身を引くとの認識を示した。

 

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