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浦和3得点、勝利の「形」 組織的攻撃で名古屋圧倒

スポーツ

2018年7月19日 朝刊

浦和−名古屋 後半、ヘディングでゴールを決める浦和・遠藤(上奥)=埼玉スタジアムで

 ◇明治安田J1第16節(18日・エディオンスタジアム広島ほか=9試合)

 ワールドカップ(W杯)ロシア大会による中断から約2カ月ぶりに再開し、首位の広島がパトリックの2ゴールなどでG大阪に4−0と快勝して勝ち点を40に伸ばした。

 2位FC東京は柏を1−0で下し、中断前から8戦負けなしで勝ち点31。3位の川崎は札幌を2−1で退け、同30とした。浦和はW杯日本代表の遠藤、槙野が全得点を挙げて名古屋に3−1で勝った。名古屋は14戦勝利なし。横浜Mは仙台に8−2で大勝し、神戸は長崎に1−0で勝利。清水はC大阪を破った。磐田−鹿島、湘南−鳥栖は引き分けた。

     ◇

 1週間前の天皇杯から5連続のCKからの得点。

 「いくら練習してもし尽くせない」とオリベイラ監督が語るCKを生かし、浦和が三つのヘディングシュートを決めてワールドカップ後の再開初戦を3−1で勝った。

 だが浦和を勝利に導いたのは、組織的でしっかりとした守備と攻撃だ。特に「シャドーFW」に定着したマルティノスのスタイルが変わり、相手DFラインの裏に向かって意欲的なランニングを見せたことが大きかった。この動きで浦和の攻撃にはスピードが生まれ、圧倒的にボールを支配した名古屋を大きく上回る得点機をつくった。

 暑さのなか、運動量が落ちたと見た後半半ばには、ベテランの阿部を投入して3−4−2−1から「3ボランチ」の5−3−2にシステム変更。カウンターの意識をより鮮明にする狙いだったが、その直後に槙野の2点目が決まり、そのまま「守備固め」にシフトチェンジできた。

 左CKに合わせて直接ヘディングで3得点というのは、私の記憶にもほとんどない。3本とも蹴った柏木のキックも素晴らしかった。しかしこの試合で見るべきものは、浦和のCKより、そこに至った組織的攻撃だった。オリベイラ監督就任から3カ月。浦和の「形」が見えてきた。 (大住良之=サッカージャーナリスト)

 

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