XMenu

白井、総合王者継ぐ「銅」 世界選手権

スポーツ

2017年10月7日 朝刊

 【モントリオール=共同】世界選手権第4日は5日、当地で男子個人総合決勝が行われ、21歳の白井健三(日体大)が6種目合計86・431点で銅メダルに輝き、日本勢としては同種目で2003年大会から11大会連続の表彰台となった。白井は世界選手権で種目別床運動の2個、団体総合の1個の金メダルを含め、通算6個目のメダル獲得。

 予選2位の肖若騰が86・933点で初優勝し、林超攀(以上中国)が86・448点で2位。

 計6種目で争う個人総合に初出場した白井は最初の床運動が15・733点、跳馬が15・000点と得意種目で全体1位となり、残りの種目も安定した演技だった。

 予選トップで前回15年大会2位のマンリケ・ラルドゥエト(キューバ)は5位、昨年のリオデジャネイロ五輪銀メダルのオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)は8位。

 7連覇を狙った内村航平(リンガーハット)は予選で左足首を負傷して途中棄権した。

◆世界一の練習量 新たな高みへ

 「世界一」と自任する練習量が結実し、スペシャリストだった白井が総合力で勝負する個人総合の表彰台に立った。種目別で数々の栄光をつかんできたが「一番、自分がやってきたことが詰まっているメダル」とこれまでとはひと味違う感慨を口にした。

 得意の床運動、跳馬で高難度の技を決め、唯一の15点台。難度を示すDスコアの底上げや出来栄えの向上に努めた他の4種目も力を出し切った。鉄棒で今大会構成に入れた離れ技「屈身コバチ」に成功して全体6位の13・966点。ベリャフスキー(ロシア)がトップで迎えた最後の鉄棒で落下する幸運もあったが、緊迫した舞台で全6種目を大きなミスなしにそろえたことが大きかった。

 試合中は「あれだけ練習してきたから大丈夫」と自信にあふれていた。昨年のリオデジャネイロ五輪に初出場し「悔しい思いもうれしい思いもした。あそこ(五輪)にもう一度立ってみたい」と負担の大きい6種目の通し練習を毎日最低1回行うことを日課とした。筋肉痛と戦い、器具に向かう姿を見てきた畠田コーチが「世界トップクラスの練習をしている」と太鼓判を押すほどだ。

 全てに満足しているわけではないが、2020年東京五輪で目指す個人総合のメダルを周囲も驚くスピードで手に入れた。「来年から勝てて本物」と風格十分に話す姿は、紛れもないオールラウンダーのものだった。 (共同)

 

この記事を印刷する