XMenu

白井が銅 個人総合 体操世界選手権

スポーツ

2017年10月6日 夕刊

男子個人総合決勝最終種目の鉄棒を終え、ガッツポーズする白井健三。銅メダルを獲得した=モントリオールで(共同)

 【モントリオール=共同】世界選手権は5日、当地で男子個人総合決勝が行われ、予選4位の白井健三(日体大)が合計86・431点で銅メダルを獲得し、日本勢は同種目で2003年大会から11大会連続の表彰台となった。予選2位の肖若騰が86・933点で初の金メダル、林超攀(以上中国)が86・448点で銀メダルを手にした。

 種目別床運動で2度の優勝を誇る白井は全6種目で争う個人総合に初出場。最初の床運動では唯一の15点台となる15・733点をマークし、跳馬でも全体トップの15・000点を出した。

 予選で首位通過した前回15年大会2位のマンリケ・ラルドゥエト(キューバ)は5位、昨年のリオデジャネイロ五輪銀メダルのオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)は8位だった。

 7連覇を目指した内村航平(リンガーハット)は予選で負傷して途中棄権した。

◆全種目 ミスなかった

<内村航平の話> 出来次第では金メダルもあるんじゃないかなと思っていた。メダルの色を分けたのは最後の着地で、それは本人も見ている人も感じたんじゃないかな。やはり着地は大事。(白井)健三の良かった点は全種目を通じてミスをしなかったこと。そこは評価できる。 (共同)

◆床・跳馬以外も成長

 「6種目ができてこそ体操」という体操ニッポンの伝統を、白井が受け継いだ。「(世界選手権の個人総合出場が)1年目なので『意外とできるな』くらいでいい」と無欲で臨んだ大舞台。日本が2003年大会から守り続ける表彰台にたどり着き「よく頑張ったと思う」と誇らしげだった。

 最初の床運動で大技を繰り出し、15・733点でトップに立って勢いに乗った。跳馬でも唯一の15点台と得意種目で高得点を出し、他の種目も危なげなかった。最終種目の鉄棒では予選で落下した離れ技の「屈身コバチ」を決め、演技を終えるとガッツポーズ。日体大で指導する畠田コーチが「ほとんど練習通り。メダルのチャンスはあると思っていた」と言った。

 21歳のホープは五輪や世界選手権の種目別でメダル獲得の経験がある床運動と跳馬だけでなく、残りの4種目も着実に力を伸ばしたことで総合力が増した。「今は個人総合の選手という自覚がある。床が駄目でも他で点を取ればいいと切り替えられる」と気持ちに余裕を持てるようになった。

 気心の知れた先輩の内村が予選で負傷して途中棄権。7連覇の夢が消えた日本のエースから無言で肩をたたかれ「言葉なきメッセージ」を受け取った。「航平さんには安心して見ていてほしい」と託された思いを背負い、オールラウンダーとしてたくましく成長した姿を世界に見せつけた。 (共同)

 

この記事を印刷する