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改憲訴え「人生懸ける」 首相、3選出馬表明

政治

2018年8月27日 朝刊

桜島を背に、自民党総裁選への立候補を正式に表明する安倍首相=26日午後、鹿児島県垂水市で

 安倍晋三首相(自民党総裁)は二十六日、視察先の鹿児島県垂水(たるみず)市で、党総裁選(九月七日告示、二十日投開票)に連続三選を目指して立候補することを正式に表明した。二〇一二年以来六年ぶりの選挙戦となる。既に立候補表明している石破茂元幹事長との一騎打ちという構図が固まった。首相が意欲を示す改憲が最大の争点となる。 (妹尾聡太)

 首相は同市で、記者団に「国民の負託に応えていくことは私の責任。あと三年、自民党総裁として、内閣総理大臣として日本のかじ取りを担う決意だ」と立候補を表明。来年の天皇陛下の退位と新天皇の即位や、二〇年の東京五輪・パラリンピックにも触れ「平成のその先の時代に向けて、新たな国造りを進める先頭に立つ決意だ」と語った。

 総裁選の争点に関し「どのような国造りをしていくか、骨太の議論をしたい」とも話した。

 首相は今月十二日の講演で、自衛隊を憲法に明記する改憲原案を次の国会に提出する考えを表明。二十六日の立候補正式表明後に出席した党鹿児島県連会合では、改憲を訴えた上で「今まで以上に全ての人生を懸け、努力を重ねる」と強調した。石破氏は改憲について「スケジュールありきでやるべきものだとは考えていない」と反発している。

 石破氏は二十六日、滋賀県草津市で記者団に、総裁選について「議論をする場をできるだけ多くつくるのは、自民党が国家、国民に果たすべき責任だ」と語り、首相との討論会開催を求めた。

 石破氏は、森友・加計(かけ)学園問題を踏まえて、政治姿勢のあり方も訴える構え。首相は七月の会見で、一連の不祥事に関し「今後も指摘があれば、丁寧に説明責任を果たす」と話した。

 総裁選は国会議員票四百五票と、党員・党友による地方票四百五票(計八百十票)を争う。

 首相は現時点で、国会議員票の七割超を固めた。一二年総裁選は地方票で石破氏に敗れたことから、今回は地方票獲得を最重要課題と位置づける。鹿児島での立候補表明も、地方創生を重視する姿勢を示す狙いがある。自身を支持する党内五派閥の提言などを基に、近く総裁選公約をまとめる。

 

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