XMenu

首相、今年も「加害」触れず 戦没者追悼式 天皇陛下は「深い反省」

政治

2018年8月15日 夕刊

 安倍晋三首相は十五日の全国戦没者追悼式での式辞で、先の大戦での諸外国に対する「加害と反省」の言葉を使わず、未来志向を強調した。「加害と反省」を盛り込まなかったのは、第二次安倍政権の発足後、六年連続。一方、在位最後の追悼式となる天皇陛下はお言葉で、「深い反省」に言及した。戦後七十年の二〇一五年以降、「反省」の表現を使っている。

 首相は第一次政権時の〇七年には、歴代首相の式辞を踏襲し「多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」と認め、「深い反省」の意を示していた。政権復帰後の一三年の式辞以降は、加害責任を認める表現は消えた。

 「不戦の誓い」については、一三、一四年には触れず、今年は一五〜一七年とほぼ同じ表現で「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と語った。「未来を切り開く」との文言は、一三年から使用している。

 首相が「加害と反省」の表現を使わず、未来志向を強調する背景には、次世代に「謝罪を続ける宿命を背負わせない」(一五年の戦後七十年談話)との思いがあるとみられる。 (小椋由紀子)

 

この記事を印刷する