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北朝鮮が邦人拘束 30代男性 政府、釈放呼び掛け

政治

2018年8月12日 朝刊

 日本人男性が北朝鮮で今月、現地当局に拘束されたことが分かった。日本政府は情報収集を進めるとともに、北京の大使館ルートなどを通じて釈放を呼び掛けている。複数の政府関係筋が十一日、明らかにした。日本人拉致問題の解決に向け、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談実現を目指す安倍晋三首相の戦略に影響を与える可能性もある。

 関係筋によると、男性は三十代。外国の旅行会社のツアーを利用して北朝鮮に入り、西部の港湾都市・南浦を訪れていたという。過去にも北朝鮮に渡航していたとの情報もある。北朝鮮では日本の元新聞記者が一九九九年にスパイ容疑で拘束され、約二年間抑留された例がある。北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は十一日、シンガポールとイラン歴訪を終え、帰国のため経由した北京国際空港で記者団に日本人男性が拘束された理由を問われたが、一切答えなかった。

 日本外務省関係者は、邦人拘束事案について「確認中だ」と述べ、詳細を明らかにしなかった。政府内には「北朝鮮が拘束した男性を対日交渉のカードとして使い、日本に揺さぶりをかけてくる可能性もある」との見方が出ている。日本政府は、全国民に北朝鮮への渡航自粛を要請している。

 

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