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「9条改憲優先せず」 石破氏、総裁選出馬を表明

政治

2018年8月11日 朝刊

 自民党の石破茂元幹事長(61)は十日、国会内で記者会見し、九月の自民党総裁選への立候補を正式表明した。改憲を巡っては、九条改憲を優先せず、参院選挙区の合区解消や緊急事態条項新設などを急ぐべきだとの考えを明らかにした。連続三選を目指す安倍晋三首相は憲法に自衛隊を明記する九条改憲を重視しており、立場の違いが鮮明になった。

 会見の冒頭で石破氏は「総裁選は憲法も論点になる。優先順位をきちんと定めるべきだ」と指摘。改憲で優先すべきは二〇一六年参院選で導入された「合区」の解消と、大災害に備えた緊急事態条項の新設であり、九条改憲は「国民の深い理解が必要だ」として時間をかけて議論すべきだとの考えを示した。

 総裁選向けにまとめた公約ビラでは、安倍政権で森友、加計(かけ)学園問題などの不祥事が相次いでいることを念頭に「何よりも先に政治への信頼を取り戻す」と強調。正直で公平、公正な政治、行政を取り戻すため「信頼回復百日プラン」を策定するとした。詳しい政策は後日発表する。石破氏は衆院鳥取1区選出、当選十一回。党幹事長、防衛相、地方創生担当相などを務めた。

 総裁選は九月七日告示、二十日投開票で調整。国会議員票(四百五票)と、党員・党友による地方票(四百五票)の計八百十票で争われる。野田聖子総務相も出馬を目指しているが、推薦人確保が難航し、首相と石破氏の一騎打ちの公算が大きくなっている。 (中根政人)

◆石破氏公約ポイント

▽謙虚で正直で国民の思いに近い政治

▽透明・公平・公正な政治・行政

▽課題に正面から挑み決断する政治

▽「100日プラン」として官邸の信頼回復など断行

▽今後30年の社会・経済発展ビジョン策定

 

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