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皇位継承式典へ 準備事務局発足 10月にも委員会設置

政治

2018年8月2日 朝刊

 天皇陛下の退位と皇太子さまの天皇即位に伴う式典の準備を取り仕切る「皇位継承式典事務局」が一日、首相官邸近くの庁舎内に発足した。看板掛けを行った安倍晋三首相は「時代の節目を彩る国家的式典となる。準備万端、全力を尽くすようお願いする」と訓示した。

 式典事務局は内閣官房と内閣府の共同組織。専任職員は二十六人で、事務次官級の事務局長には山崎重孝前総務省自治行政局長が就任した。政府は今後、式典事務局を中心に準備を進め、自民党総裁選後の十月にも式典委員会(委員長・首相)を設置。その後、月一回程度のペースで式典委を開き、現行憲法にふさわしい式典の在り方などに関する検討を本格化させる。

 式典事務局は、式典委に加え、秋に設置する式典実施連絡本部(本部長・官房長官)の事務局も担う。菅義偉(すがよしひで)官房長官は一日の記者会見で「式典の諸準備を加速させ、式典がつつがなく行われるようしっかり準備を行っていく」と述べた。

 政府は今春、式典の大枠を定めた「考え方」と「基本方針」を決定。即位の礼については平成の代替わりの際の内容を踏襲し、憲政史上初となる退位の礼についても、憲法上の疑義が指摘される譲位宣言などは行わないことにした。

 平成の即位の礼 1989年1月7日の昭和天皇逝去後、現在の天皇陛下の即位に伴い、憲法に基づく国事行為として行った一連の儀式。即位後、三種の神器の一部などを引き継ぐ「剣璽(けんじ)等承継の儀」と、三権の長らに即位を宣言する「即位後朝見の儀」を実施。90年11月12日には即位の礼の中心的儀式「即位礼正殿の儀」や、国民に即位を披露し祝福を受けるパレード「祝賀御列の儀」を行った。国内外の賓客約3000人を招いた「饗宴(きょうえん)の儀」は4日間にわたって実施された。

 

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