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自民党総裁選 首相支持、議員の7割超 共同通信調査 3選が有力に

政治

2018年7月30日 朝刊

 九月の自民党総裁選に向け、共同通信社は二十九日までに所属国会議員四百五人の支持動向を直接取材などを通じて探った。約76%に当たる三百十人が連続三選を目指す安倍晋三首相を支持した。立候補を準備する石破茂元幹事長は石破派を中心に二十四人、野田聖子総務相は本人を含めて二人だった。国会議員票(四百五票)での首相の大きなリードは党員・党友による地方票(四百五票)の行方に影響を及ぼすのは必至だ。首相の三選が有力となった。

 首相は細田、麻生、岸田、二階の四派閥(計二百四十五人)の支持に加え、無派閥(七十三人)の半数を超える三十八人と、態度未定の竹下派(五十五人)の二十二人、石原派(十二人)の五人を取り込んだ。石原派は首相支持の公算が大きい。竹下派は意見が割れ、現時点で首相を支持すると答えた人も変わる可能性がある。

 支持の理由は、対米関係を軸とした外交手腕や、経済指標を好転させたアベノミクスの実績が大多数を占めた。「代える理由がない」「所属派閥が支持を決めているから」との意見も目立った。細田派の下村博文事務総長は「着実に実績を上げている。次の総裁も安倍首相しかいない」と理由を説明した。

 石破氏は、石破派(二十人)のほか竹下派二人と無派閥の二人が推す。石破派の赤沢亮正政策委員長は「人口減少による国内総生産(GDP)縮小を見据えた経済政策に取り組みたい」と首相側との対立軸を訴える。

 竹下派の参院側(二十一人)が石破氏支持を調整しており、実現すれば国会議員票が四十五人前後に積み上がる。ただ、二十一人のうち十一人は「派閥の指示に従う」との意向で、竹下亘会長(党総務会長)や参院側を率いる吉田博美会長代行(党参院幹事長)の判断に左右されそうだ。

 自分の派閥を持たない野田氏は現職閣僚や岸田派の若手議員らも支援を検討するが、立候補に必要な二十人の推薦人確保は難航している。無回答や「派閥の指示に従う」を含む態度未定は六十八人。うち竹下派が三十人だった。「首相以外」との答えが一人いた。

 総裁選は国会議員票と、地方票の計八百十票で争われ、過半数を獲得した候補が勝利する。「九月七日告示−二十日投開票」の日程が想定されている。

<自民党総裁選の仕組み> 党所属国会議員20人の推薦を得た国会議員が立候補できる。党員・党友による地方票と所属国会議員票の合計で争われ、過半数を獲得すれば当選が決まる。過半数に達する候補がいない場合は、上位2人で決選投票を行う。地方票は国会議員と同数の405票をドント方式で換算する。決選投票でも都道府県ごとに1票ずつ配分し、各都道府県でより多くの党員・党友票を得た候補が票を獲得する。

 

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