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児童虐待に特化した再犯防止指導へ 目黒事件受け法務省検討

政治

2018年7月30日 朝刊

 東京都目黒区で両親から虐待されていた船戸結愛(ゆめ)ちゃん=当時(5つ)=が死亡した事件を受け、刑務所などの刑事施設に収容された加害者を対象とする、児童虐待に特化した再犯防止のプログラムの導入を法務省が検討していることが二十九日、分かった。法務省は七月、担当者を集めた勉強会を発足させており、内容を議論していく。

 法務省は現在、殺人や傷害致死、傷害などの事件の加害者に対し、刑務所や保護観察所などで暴力防止プログラムを実施している。

 自身が暴力を振るうまでの道筋を振り返ったり、心の落ち着かせ方やコミュニケーションの方法を学んだりするものだが、広く暴力全般を扱っており、虐待に焦点を当てた要素はないという。

 「虐待の加害者は、自身が過去に虐待の被害者だったケースもある」(法務省幹部)など、児童虐待の特性も考慮し、児童相談所や医療機関、民間の支援団体から情報収集した上で、刑事施設で導入しやすい新たなプログラムの内容を検討する。

 少年院での虐待被害把握も強化する。少年院では入院直後の面接で、被害の有無を聞いており、犯罪白書によると、二〇一六年の入院者で両親などから虐待された経験があると答えたのは男子27・2%、女子43・3%に上るが、実際はもっと多いとの指摘もある。

 共同通信のインタビューに応じた上川陽子法相は「結愛ちゃんのことは、胸がつぶれる思いがする。虐待は繰り返されることが多く、問題性に着目して対応するのが大事だ」と述べた。

 

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