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自民党総裁選 党員・党友の地方票重視 国会議員票と同数の405に

政治

2018年7月26日 朝刊

 九月に予定されている自民党総裁選は、「国会議員による投票」と「全国の党員・党友による投票」(地方票)で決まる。総裁選の仕組みは二〇一四年の改正で、三百票と固定されていた地方票の票数が国会議員票と同数(今回は四百五票)になり、地方票を重視する制度になった。 (木谷孝洋)

 衆参両院の党所属国会議員はそれぞれ一票を持ち計四百五票、党員・党友が投票する地方票は四百五票に換算し、計八百十票で争う。安倍晋三首相は出身派閥の細田派など四派閥の支持を取り付け、国会議員票の約六割を確保している。

 地方票は、二年間党費を払った党員と、党友組織である自由国民会議や国民政治協会の会員に投票資格がある。投票は全国一括で集計し、得票数に応じ四百五票分を比例配分する。

 三人以上が立候補し、一回目の投票で過半数を得る候補がいない場合、上位二人の決選投票に。従来は国会議員の投票だけで決めていたが、今回から地方票四十七票を加える。地方票は一回目の投票とは違い、各都道府県ごとに得票が多かった候補に一票を加える仕組み。

 地方票を重視する方式にするきっかけは一二年の総裁選。一回目の投票では地方票で石破茂元幹事長が圧勝したが過半数に届かず、国会議員のみの決選投票に。ここで安倍首相が逆転し、「地方の声をもっと反映してほしい」との声が上がった。仮に一二年の総裁選が今回の方式で行われていたら、石破氏が総裁に選出されていた計算になる。

 また、一二年の総裁選を一回目の投票でみると、国会議員票は百九十七票、地方票は三百票で地方票の方が多かった。これは当時、自民党は野党で国会議員が少なかったからだ。その後、政権に復帰した自民党の国会議員は増加し、国会議員票が地方票を大幅に上回る結果、一四年の総裁選の仕組み改正につながった。

 過去の総裁選を振り返ると、〇一年は小泉純一郎氏が地方票で圧勝することが分かり、勝ち馬に乗ろうと国会議員票も小泉氏に雪崩を打ったことがある。

 地方票は今回、各都道府県連に集められ、議員票と同時に開票する。国会議員の投票行動に影響しないようにするためだ。

 

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