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児童虐待、立ち入り徹底 政府 通告48時間内、警察と連携

政治

2018年7月20日 夕刊

 東京都目黒区で両親から虐待されていた船戸結愛(ゆあ)ちゃん=当時(5つ)=が死亡した事件を受け、政府は二十日、児童虐待防止の緊急対策を決定した。虐待通告から四十八時間以内に面会などで安全確認ができなかった場合、児童相談所が立ち入り調査を実施するとともに、警察との情報共有を進めることをルール化した。

 安全確認や児相間の引き継ぎに問題があったとされる結愛ちゃんのケースを受けた内容。二〇二二年度までに児童福祉司を約二千人増員するとともに、保健師を増やすことも決め、児童、保護者への支援を手厚くする。

 安倍晋三首相は関係閣僚会議で「幼い命が奪われる痛ましい出来事を繰り返してはならない。やれることは全てやるという強い決意で取り組んでほしい」と指示した。

 目黒区の事件では、母親が面会を拒否したため、品川児相(東京)が安全確認できないまま、結愛ちゃんが死亡した。緊急対策では、現状の児相運営指針が求めている「原則四十八時間以内に安全を確認する」という全国ルールに加え、確認できない場合は立ち入り調査を実施し、必要に応じ、警察に援助を要請することを徹底させる。

 虐待による外傷や育児放棄(ネグレクト)が疑われるケース、一時保護などの措置を解除後に家庭復帰した子どもに関する情報も警察に伝え、連携を強化する。

 結愛ちゃんのケースでは、転居前の香川県の児相と品川児相との間で、リスクの認識にずれがあったと指摘されていることから、子どもが転居し緊急性が高い場合には、児相間で職員同士が対面して引き継ぐことを原則化。共同で家庭訪問することも盛り込んだ。

 

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