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党首討論「使命終えた」 首相、弁明に終始

政治

2018年6月28日 朝刊

「無所属の会」の岡田代表(右)との討論で、自身の発言を終えると同時に席を立ち「討論は終わり」と岡田氏の発言を制する安倍首相=27日、国会で

 二十七日に開かれた今国会二回目の党首討論は、過去最多となる五人の党首らが安倍晋三首相と対峙(たいじ)した。ただ、全体の持ち時間は四十五分で、衆院で野党第一党の立憲民主党の枝野幸男代表ですら十五分。この日は予定時間を七分以上オーバーして終了したが、それでもやりとりが尻切れとんぼに終わる場面が目立った。首相は党首討論について「歴史的使命を終えた」と語ったが、野党からは制度の改善を求める声が上がった。

 「もう二分経過してしまったので、お答えできない」

 首相は、枝野氏から森友、加計学園問題と米軍機墜落についてただされると、時間切れを理由に森友、加計問題には答弁しなかった。枝野氏が七分以上かけて安倍政権の問題点を列挙したことには「質問というか演説」と揶揄(やゆ)。五月三十日に行われた前回の党首討論後、枝野氏が語った感想を引用して「本当に党首討論の歴史的な使命は終わってしまったと思った次第だ」と強調した。

 二〇〇〇年から現行の形で始まった党首討論は当初、政権交代可能な二大政党の党首同士が骨太の政策論争を交わす舞台と位置付けられた。しかし、最近は野党が細分化した影響で、野党党首らの持ち時間は短縮。現在、参加資格のある衆院会派「無所属の会」への配分は三分にすぎず、この日は辞退した前回分を加えても六分だった。

 党首討論は時間の制約もあり、丁々発止のやりとりは影を潜めることが多い。この日の党首討論では、日本維新の会の片山虎之助共同代表が質問の冒頭で「この制度を本当に育てるなら、その在り方や時間などを本気で考えないと」と訴えた。(生島章弘)

 

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