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大英博物館「事実誤認」 学芸員解雇、五輪後の改装

政治

2017年4月21日 夕刊

山本幸三 地方創生相

 【ロンドン=共同】ロンドンの大英博物館は二十日、山本幸三地方創生担当相が同博物館の改装や学芸員の解雇に触れた発言について「明らかな事実誤認がある」と共同通信の取材に回答した。

 山本氏は十六日に大津市で開かれたセミナーで、同博物館は「(二〇一二年の)ロンドン五輪後に大改造したが、一番反対したのが学芸員たちで、全部首にして入れ替えた」と述べた。

 しかし、大英博物館の広報担当者は「五輪後に改装はしていない」と明言。「山本氏は(五輪開催地決定前の)〇〇年に公開が始まった中庭『グレートコート』と勘違いしたのではないか」と推測した上で、「観光に力を入れるために学芸員を解雇したり、建物を改装したりしたことはない」と指摘した。

 また、山本氏はセミナーで、大英博物館が「とにかく観光客に楽しく見てもらわない限り、国は成り立たないんだという感覚で徹底した結果、大成功した」とも言及。

 この内容についても広報担当者は否定し「大英博物館では所蔵品の研究や管理と、観光客ら訪問者にとって使いやすい施設にするというバランスに常に注意を払ってきた」と強調した。

◆山本担当相「記憶違い」

 山本幸三地方創生担当相は二十一日の記者会見で、大英博物館の改装や学芸員解雇に触れた自らの発言について「事実と異なる点は訂正しないといけない」と語り、誤りを認めた。「私の記憶違いがあったようだ」と釈明した。英国人の友人の話を引用したが、この友人に改めて確認したところ事実誤認が判明したという。

 山本氏は会見で「博物館の大改造に反対した学芸員を首にした」という発言について「事実ではなかった。来館者増加のための改革方針に反対した人は辞めざるを得なくなったということだった」と語った。

 山本氏は、十六日に大津市で開かれたセミナーで「一番のがんは文化学芸員。観光マインドが全くない。この連中を一掃しなければだめだ」とも発言。十七日に謝罪し、撤回した。

 

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