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北海道地震 冷え込み「寒くて眠れず」 厚真町5.4度

社会

2018年9月11日 夕刊

冷え込んだ朝を迎え、避難所前で作業する自衛隊員=いずれも11日午前、北海道厚真町で

 北海道の地震で大規模な土砂崩れが起きた厚真(あつま)町では十一日、未明の気温が五・四度と、十月上旬並みの冷え込みとなった。深まる秋の中、避難所の住民からは「慣れない生活がいつまで続くのか」と体調管理への不安を訴える声が漏れた。

 厚真町役場近くの福祉施設に設けられた避難所。並んでいる車の窓は朝露で白く覆われ、冷たい風が吹き付ける。地震から六日目の朝を迎え、手洗い場に姿を見せた住民らが、かじかんだ手をこすり合わせていた。

 「昨晩はフリースを着て毛布も借りたが寒くて眠れなかった」と話すのは、家族五人で避難している会社員小納谷尚美さん(43)。疲れた表情を浮かべ「急な気温の変化の影響か、めいが熱を出して寝込んでいる」と心配していた。

避難所で炊き出しに並ぶ女性

 避難所ではこれまで、冷え切った床に毛布などを敷いて寝るしかなかったが、十日からは段ボール製のベッドを設置。床上二十センチほどで隣との仕切りもあるといい、岩田みどりさん(78)は「持ち込んだ寝袋では寝付けなかったが寒さが和らいだ」と笑った。

 同町のほか、断水が続く安平(あびら)町などでは、ボランティアの活動や受け付けも始まるなど、復興に向けた動きも徐々に出てきている。課題は山積みだが、佐々木京子さん(69)も「よく眠れたので日中の片付けを頑張れそうだ」と語り、自宅へ向かった。

 気象庁によると、十一日は、同じく住民の避難が続くむかわ町でも五・八度を記録。上空に氷点下五度の寒気が流れ込んだほか、中国大陸から移動する高気圧で天気が回復し、放射冷却現象が起きたことで気温が下がった。十二日以降は平年並みに戻るとみられる。

 

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