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トレーラー横転で3人死亡 千葉軽乗用車の家族下敷き

社会

2018年9月9日 朝刊

大型トレーラーが横転し、軽自動車が下敷きとなった現場=8日、千葉市若葉区で、本社ヘリ「おおづる」から

 八日午前八時四十五分ごろ、千葉市若葉区中野町の県道で、鉄筋を積んだ大型トレーラーが横転し、軽乗用車が下敷きになった。千葉県警などが約六時間後の午後二時四十分ごろ、軽乗用車から家族の男女三人を救出したが、いずれも死亡が確認された。

 県警や消防によると、死亡したのは軽乗用車を運転していた会社役員吉田亮さん(43)=千葉県大網白里市季美の森南四=のほか、同乗していた妻の葵さん(37)と亮さんの父親の隆さん(70)=千葉市緑区土気町。

 千葉東署は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、トレーラーを運転していた自称千葉県八千代市神野、会社員在原伸悟容疑者(26)を現行犯逮捕した。容疑を過失致死に切り替え、鉄筋の積載状況などを調べる。

 署によると「鉄筋三十七トン分を積み、千葉県八街市から東京都内に向かっていた」と話している。

 現場は片側一車線。坂道を下った後、交差点を左折しようとしたトレーラーが曲がりきれずに横転し、対向車線で信号待ちをしていた軽乗用車が下敷きになったという。

◆救出作業に6時間

 倒れた荷台の重みでガードレールはひしゃげ、積まれていた鉄筋の山は正面の民家の目の前までなだれ込んだ。クレーン車やショベルカーを使って下敷きになった軽乗用車を引っ張り出す作業を、近隣住民たちが心配そうに見守っていた。

 近くに住む主婦(64)は「大量の金属がガラガラと落ちる音がして、ただごとじゃないと思って外に出た。砂ぼこりが舞っていて、目の前でも車が下敷きになっていることに気付かなかった」と振り返った。事故を目撃したドライバーから頼まれ、慌てて一一九番をしたという。

 軽乗用車から三人全員を救出できたのは事故から約六時間後。時々様子を見ていた近くに住む無職女性(76)は「怖くてつぶれた車を直視できない。(軽乗用車側は)避けたくても避けられなかったんでしょうね」と声を震わせた。

 現場は千葉東金道路の中野インターチェンジに近く、近隣住民によると、日中の交通量は多いという。無職男性(65)は信号機がある三差路を指さし、「(トレーラーが走ってきた道は)カーブしている上に坂道だから、左折時に曲がりきれなくて対向車に接触する車が時々いる。鉄筋の重みでバランスを崩したんだろう」と話した。 (太田理英子)

 

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