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関空、国際線の運航再開

社会

2018年9月8日 夕刊

 台風21号で浸水などの被害を受けた関西空港で八日、全日空の上海便が離陸し、閉鎖から四日ぶりに国際線の運航が再開した。格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの十二便と再開第一便を含む全日空の二便が離着陸する。他の航空会社の国際線発着便はなく、全面再開のめどは立っていないが、訪日外国人観光客の受け入れ拠点としてつなぎ留めへの期待がかかる。

 七日に一部再開した国内線と同様に、浸水を免れた第二ターミナルビルとB滑走路を使用する。ピーチが運航再開するのは関空発着のソウル、釜山、台北、香港便と関空発の上海便。全日空は関空発着の上海便。

 大きなスーツケースを抱えた乗客が朝早くから次々と訪れ、航空会社の受付に長蛇の列ができた。普段は第二ターミナルを使わない全日空は通常よりも多いスタッフで対応。外国人の姿も多く、ロビー内では中国語や英語が飛び交った。

 友人と韓国に遊びに行くという女子大学生(20)は「七日からの予定を一度キャンセルしたが、再開を知ってすぐに予約し直した。韓国でコスメをたくさん買いたい」と話した。

 中国人のソフィア・シャーさん(18)は「上海の家族に会いに行きたいが、自分の予約便は飛ばない。東京からでもいいが、方法が分からない」と困惑していた。

 二〇一七年の訪日客数は二千八百六十九万人と過去最多を更新。大阪観光局の推計では、このうち千百十一万人が大阪府を訪れた。観光庁の集計によると、一七年の訪日客の消費額は約四兆四千億円で、関西経済も下支えする。「西日本の玄関」の著しい機能低下が長期化すれば、影響は深刻だ。

 第二ターミナルビルでキャンセル待ちをしていた中国人留学生の男性(36)は、運航再開に関する情報が不足していると指摘。「日本は訪日客の受け入れに力を入れているはずなのに。もっと外国人向けに発信すべきだ」と注文を付けた。

 

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