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関西空港 潮位上昇、気圧低下、暴風

社会

2018年9月5日 夕刊

 台風21号による高潮で航空機の駐機場やターミナルビルの地下に浸水の被害が出た関西空港。満潮に向けて大阪湾の潮位が上がる中、台風接近による気圧の低下が海面をさらに押し上げ、猛烈な風と相まって高潮となったとみられる。

 気象庁によると、風が海岸や島に向かって吹くと海水が吹き寄せられ、海面が上昇する。風の威力はすさまじく、上昇幅は風速の二乗に比例。つまり、風速が二倍になれば上昇幅は四倍になる。

 さらに低気圧である台風が接近すると、周辺の気圧が低くなり、海面が持ち上がる。ストローを吸うと、ジュースが上がることに似ている。外洋では気圧が一ヘクトパスカル低いと海面が一センチ上昇するとされる。九五〇ヘクトパスカルの台風の真下では、気圧低下だけで海面が通常よりおおむね五十センチ上昇することになる。

 関空は四日午前七時五十九分が干潮だった。その後、潮位は上昇に転じ、満潮は午後五時十七分だった。一方、台風は正午ごろに徳島県南部に上陸し、午後一時ごろには淡路島付近を通って北上を続けた。中心気圧は正午時点で九五〇ヘクトパスカル、午後一時から二時にかけては九五五ヘクトパスカルだった。

 台風は反時計回りの風の渦のため、進行方向の右側で風や波が強くなる傾向がある。関空では午後一時四十七分に四六・五メートルの最大風速、午後一時三十八分に五八・一メートルの最大瞬間風速を観測した。いずれも南南西の風だった。

 

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