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病院側が患者5人「病死」 岐阜 診断書に熱中症記載なし

社会

2018年8月30日 夕刊

 岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」でエアコンが故障した部屋に入院していた八十代の患者五人が死亡した問題で、病院側が五人の死因をいずれも病死と判断していたことが岐阜県警への取材で分かった。死亡診断書に熱中症との記載はなかったという。

 医師法は医師が死体に異状を認めた場合、二十四時間以内に所轄警察署に届けなければならないと規定しているが、病院は五人の死亡をいずれも県警に通報していなかった。病院側が報告の必要な死亡と判断していなかったとみられる。

 市によると、病院には看護師や看護補助者のほか、非常勤の医師ら計三十六人の職員がいたが、常勤医師は藤掛陽生院長一人だけだった。

 五人のうち何人かは重症の心不全や多臓器不全のため入院していたとみられる。県警は二十八日、病院を捜索し、カルテなどを押収。生前の病状と死亡との因果関係を調べるため、一部の患者について二十九日から司法解剖を始めた。

 県警や岐阜市によると、病院では二十日に三階と四階のエアコンが故障。両階に入院した八十三〜八十五歳の男女五人は二十六〜二十八日に死亡した。

 病院側は一部の患者をエアコンが故障していない病室に移動させたが、二十六、二十七日に死亡した四人はエアコンが故障した病室にそのままおり、移動させていなかった。もう一人は二十四日に三階の病室に入院、その後エアコンが故障していない二階の病室に移したが、二十八日夕に死亡した。

 

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