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多摩5人死亡火災 安藤ハザマ捜索 不燃性資材を変更

社会

2018年8月28日 夕刊

 東京都多摩市のビル建設現場で七月、作業員五人が死亡した火災で、火元とみられるウレタン製の断熱材は計画されていた不燃性のものではなく、当初より燃えやすいウレタンに変更されていたことが、警視庁捜査一課への取材で分かった。一課は二十八日、業務上過失致死容疑で、工事を請け負ったゼネコン「安藤ハザマ」の本社(港区)と現場事務所を捜索した。

 一課が、同社から任意提出を受けた作業日報を分析したところ、ウレタンは作業の途中で不燃性のものから、より燃えやすい難燃性のものに変更されていた。一課は別の業務関連資料を押収し、変更した経緯や作業の進め方などに問題がなかったか調べる。

 火災は七月二十六日に発生。作業員が地下三階で鉄骨をガスバーナーで切断した際、飛び散った火花が、地下四階の天井部分にあるウレタン製の断熱材(厚さ十五ミリ)に引火したとみられる。直後に停電し、黒煙も充満する中、作業員の避難が遅れた可能性がある。作業員ら四十五人が救急搬送され、五人が死亡した。

 安藤ハザマによると、工事現場にスプリンクラーや火災報知機は設置されていなかった。同社は昨年六月にも江東区で物流センターの解体工事中、鉄骨をバーナーで切断する際に飛び散った火花がウレタン製の断熱材に引火し、同様の火災を起こしていた。

 同社CSR推進部は、「事実関係を確認中」とコメント。福富正人社長は七月二十七日に会見した際、「ルールに誤りがあれば直すが、まずは現状把握に努める」と述べていた。

 

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