XMenu

台風20号、西日本に爪痕 四国・近畿縦断 熊野川氾濫

社会

2018年8月24日 夕刊

兵庫県淡路市の北淡震災記念公園で倒れた風車=24日午前

 徳島県や兵庫県に上陸した台風20号は二十四日未明には日本海に抜け、石川県輪島市沖を北寄りに進んだ。通過に伴って神戸市の神戸空港では一時間に一三六ミリの猛烈な雨を観測し、レーダー解析では京都府綾部市西部付近で約九〇ミリの雨が降った。和歌山・友ケ島では二十三日午後十一時すぎに五二・三メートルの最大瞬間風速を観測した。和歌山県新宮市では熊野川が氾濫。総務省消防庁によると、強風にあおられて転ぶなどし七府県で十三人が負傷した。他にも負傷者情報があり、さらに数は増えそうだ。

 淡路島と本州を結ぶ明石海峡大橋では二十四日未明にかけてトラックなど計五台が強風にあおられて横転。三人が病院に運ばれた。兵庫県淡路市の北淡震災記念公園では約六十メートルの発電用の風車が倒れた。同県西宮市ではマンションの屋根が剥がれ、地表の駐車場に落ちた。

 台風は二十四日夜にかけて温帯低気圧に変わる見込み。朝鮮半島を進む台風19号も温帯低気圧に変わり、そろって北海道や東北北部に近づき、北日本では二十五日にかけて大雨になる地域がある見通し。気象庁は引き続き土砂災害や浸水、川の増水や氾濫に警戒を呼び掛けた。二十五日午前六時までの二十四時間予想雨量は東海、北海道一五〇ミリ、四国、関東甲信、東北一二〇ミリ、近畿一〇〇ミリ、北陸八〇ミリ。

 台風20号は二十四日正午現在、輪島市の北約二七〇キロの海上を時速四五キロで北北東に進んだ。中心気圧は九九〇ヘクトパスカル。最大風速は二五メートル、最大瞬間風速は三五メートル。風速二五メートル以上の暴風域はなく、中心の南東側五六〇キロ以内と北西側二八〇キロ以内が一五メートル以上の強風域。二十三日午後九時ごろに徳島県南部に上陸後、二十四日午前零時前に瀬戸内海から兵庫県姫路市付近に再上陸していた。

 全日空や日航など航空各社は二十四日、中部や大阪などの空港を発着する六十便以上を欠航。東海道新幹線は一部を除き平常通りの運行とした。

 

この記事を印刷する