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減災へ決意誓う 広島土砂災害きょう4年 遺族ら慰霊碑に献花

社会

2018年8月20日 朝刊

広島市安佐南区で開かれた追悼式で黙とうする人たち=19日

 七十七人が犠牲になった二〇一四年八月の広島市の土砂災害から二十日で四年となるのを前に、被災地の安佐南区八木三丁目で十九日、住民主催の追悼式が開かれ、遺族や住民らが慰霊碑に献花した。二百人以上が死亡した七月の西日本豪雨の犠牲者にも黙とうをささげた。

 式には遺族ら約八十人が参列。慰霊碑には当時妊娠七カ月だった湯浅みなみさんの子を加え、地区で犠牲となった二十六人分のヒマワリが供えられた。

 参列した広島市の松井一実市長は「誰もが安心して暮らせるよう努力してきたつもりだったが、豪雨で命が失われてしまい残念。さらなる取り組みで多くの人の避難が確実に行われるようにしたい」と減災への誓いを述べた。

 娘=当時(48)=と孫=当時(22)=を失った高木美智枝さん(75)は「もう私から離れないで」との思いで、二人の写真をキーホルダーにして持ち歩いている。「二人に会いたいとの思いはこの四年間ずっと変わらない」と涙を流した。

 災害は一四年八月二十日未明、短時間の局地的な豪雨により発生。安佐北、安佐南両区で土石流や崖崩れが相次ぎ、災害関連死を含め七十七人が亡くなった。

 二十日は、早朝から地元の住民や自治会が追悼の催しを開く。

広島県呉市でボランティア活動に参加する尾畠春夫さん=19日午後

◆男児救助の次は再び豪雨被災地 尾畠さんボランティア

 山口県周防大島町で行方不明だった藤本理稀(よしき)ちゃん(2つ)を発見した大分県日出町の尾畠春夫さん(78)が十九日、西日本豪雨で被害を受けた広島県呉市でボランティア活動に参加した。尾畠さんは「一分一秒でも早く元の生活に戻ってほしい」と話した。

 尾畠さんは午前九時半ごろから、大規模な土砂災害があった呉市天応地区に入った。十人ほどのグループで、住宅に流れ込んだ土砂を土のうに入れて運び出したり、家財道具を整理したりした。「まだまだ復興は進んでいない。一人でも多くの人に手を差し伸べてほしい」と呼び掛けた。

 尾畠さんは七月にも同地区でボランティア活動し、その後山口県へ。今回は車中泊をしながら八月末まで作業する予定という。

 

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