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警察署から容疑者逃走 大阪、接見室アクリル板破壊

社会

2018年8月13日 夕刊

樋田淳也容疑者=大阪府警提供

 十二日夜、大阪府富田林市の府警富田林署から、八日に強制性交未遂容疑で再逮捕され、弁護士と接見中だった住所不定、無職樋田淳也容疑者(30)が逃走した。接見室の面会者と隔てるアクリル板が押し破られ、金属製の縁との間に約十センチの隙間が空いていた。同署は接見室ドアのブザーの電池も抜いていた。

 府警捜査一課は十三日、富田林署に捜査本部を設置、加重逃走容疑で全国に指名手配した。顔写真を公開し、約三千人態勢で行方を追っている。樋田容疑者は身長一六三センチ。黒の長袖ジャージーと灰色のスエットズボン姿だった。

 府警によると、午後七時半から弁護士が接見。署員の立ち会いは不要で、接見後に逃走した可能性がある。いつ接見が終わったかは不明で、弁護士はそのまま帰っていたという。弁護士以外の接見時間には隣の部屋に署員が常駐しているが、当時は誰もいなかった。

 接見室の弁護士側の扉は施錠されていなかった。扉は開くとブザーが鳴る装置があったが、富田林署は「終了時に弁護士が署員に知らせることが多いため不要」として装置の電池を抜いていた。アクリル板の隙間を通り抜けて署の裏口から逃げ、高さ二〜三メートルの塀を乗り越えた可能性がある。

 府警は署の駐車場で樋田容疑者のものとみられるサンダルを発見。接見室の隣室にあった署員の白色スニーカーがなくなっており、これを履いて逃走したとみられる。

 十二日午後九時四十五分ごろ、同署二階の接見室に誰もいないのに署員が気付いた。接見室は防音仕様で、大きな音を聞いた署員もいなかった。

 樋田容疑者は六月、府内のマンションで二十代の女性に乱暴したなどとして、強制性交や窃盗などの疑いで逮捕され、七月に起訴された。その後、別の強盗致傷罪で追起訴され、今月八日に再逮捕されていた。府警は、五月上旬に羽曳野署の駐車場の警察車両が燃えた事件に関与した可能性があるとみて捜査していた。

 富田林署によると、これまでアクリル板は壊れたり外れたりしたことはなかった。板の厚さを明らかにしておらず、設置時期は不明。

 寺坂真樹副署長は「確保に向け、捜査を尽くす」とのコメントを出した。樋田容疑者は大阪府松原市に住民登録がある。

 

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