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群馬・墜落事故 ヘリ「異常な爆音」 山中のホテル 目撃の男性

社会

2018年8月11日 朝刊

 木々がなぎ倒された斜面に、大破した機体が散乱していた。群馬県の山中に十日、県防災ヘリ「はるな」が墜落、乗員九人のうち八人が発見され、二人の死亡が確認された。六人の容体と一人の安否は不明。夜になると、暗闇が救助を阻んだ。ベテラン機長が操る機体は事故直前、異常な爆音を響かせて低空を飛んでいたとの情報も。「山の日」を控え、登山道の安全を確認するための飛行に、何があったのか。県庁や消防、運航する会社では、同僚らが乗員の無事を祈った。 

 バッバッバッ−。県境の標高二、一五二メートルの山中にある渋峠ホテル=長野県山ノ内町=の児玉英之専務(47)は十日午前十時ごろ、屋内で接客中、大きな音に驚き、外に飛び出した。

 空を見上げると、白い機体のヘリが、普段とは比べものにならないくらい低空を飛んでいた。「五階建ての建物くらいの高さを飛んでいて、手が届きそうなほどだった。音も、機体を見るまではヘリの音とは思えないほど、異常な爆音だった」と声を震わせた。ヘリはその後、群馬県側の山の向こうへ飛んで行き、音も消えたという。

 ホテル周辺は霧が出ると、一面真っ白に覆われ、視界がなくなることもある。この日は朝からたびたび霧が出ていたというが、ヘリを目撃した時は晴れ間が広がり、風はなかった。「飛行に支障はないように思った。乗員の皆さんが無事でいてくれたらいいのだが…」と語った。 (西川正志)

 

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