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文科省へ救済の要望書 東京医科大不正 参院会館で集会

社会

2018年8月11日 朝刊

要望書を文部科学省の担当者に手渡す北原みのりさん(左)=10日、東京・永田町の参院議員会館で

 東京医科大の不正入試で女子受験生が差別的な扱いを受けていたことに抗議する緊急集会が十日、東京・永田町の参院議員会館で開かれた。元受験生や支援者らでつくるグループのメンバーも出席し、文部科学省の担当者に同大への指導や救済策をただす要望書を手渡した。

 要望書では、文科省としての今回の問題の受け止めや、差別防止に向けた今後の取り組みについても尋ねている。

 文科省の担当者は今月二十四日までに、同大を含む全国の大学医学部の入試を対象とした緊急調査を実施し、結果を公表する方針を説明した。

 担当者は差別は許されないとの考えを示した上で、入試のやり方については大学の自治との兼ね合いで判断が難しい面があるとして「いろんな意見を聞きたい」と述べるにとどまった。

 集会は市民有志でつくる実行委が主催し、約百三十人が参加した。

 作家の北原みのりさん(47)は「何よりも優先されるべきは被害者の救済だ」と指摘。弁護士の打越さく良さん(50)は「女性の学問の自由を損なっている」と怒りをあらわにした。

 集会の最後には、三年ほど前に同大を受験して不合格となり、別の大学の医学部に通う女性のメッセージを紹介。「問題の根底には医師の過剰労働がある。入試にとどまらず、医師の働き方についても改まることを願う」と女性の思いを代弁した。 (松尾博史)

 

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