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犬の熱中症 荒い呼吸は要注意

にゃんとワンポイント

2018年4月21日

トリミングを受ける犬。気候によっては短く刈り込むなど、暑さ対策が必要だ=仙台市で

 新緑がもえて、愛犬との散歩も気持ちがいい季節になりました。風が吹くと、汗ばんだ肌がひんやりします。ところが、足元では愛犬がゼーゼーハーハー。荒い呼吸です。まだ少ししか歩いていないのに…。

 こんな時は要注意です。あなたの愛犬は熱中症の前段階かもしれません。人間にしてみればさわやかな季節ですが、犬には厳しい夏が始まっているのです。熱中症は健康な犬でも短時間で死に至る怖い病気です。呼吸の変化には十分な注意が必要です。

 人間は汗をかき、汗が蒸発する際の気化熱によって体表の温度を下げています。犬の体表には汗腺が少なく、人間のように熱を逃がすすべがありません。代わりに熱を帯びた呼気を吐き、低温の空気を吸い込んで体を冷やします。

 人間でいえば、サウナスーツを着て、口だけが外気に触れているような状態です。体には当然熱がこもります。黒い毛色の犬は日光でさらに熱を集めてしまいます。また、気道が狭く呼吸による熱交換が下手な短頭種や肥満犬は、特に気を付けてください。暑さで呼吸が速まると、酸素交換もできなくなり、酸欠に陥る危険性が高いのです。

 犬を室内や車内に残すのは危険です。できれば連れ出してください。真夏の場合、窓を開けて風を入れても体は冷えません。エアコンで冷やすか、保冷材などで直接体を冷やす工夫をしましょう。ただし、保冷材の中のゲル状のものには犬が中毒を起こす成分を含むものがあり、かんで袋を破る犬には使用しないでください。

 毛を短くしたり、うつぶせに寝た時に床でおなかが冷やせるよう、腹部だけ毛を刈ったり、ブラッシングで余計な毛をすいてやるのも予防策の一つです。

 (後藤千尋=獣医師、ノア動物病院)

 

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