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犬の歯のケア 人の指に慣れさせて

にゃんとワンポイント

2018年1月20日

全身麻酔により行われる犬の歯石除去。犬の負担軽減のためには、子犬の時からしつけを

 犬の歯磨きは、歯周病や虫歯を予防する上でとても大切なことですが、飼い主さんがなかなかできないケアの一つです。

 子犬のうちから口の中に指を入れて触ってやることにより、人の指に慣れさせることが必要なのですが、少し嫌がられるとすぐにやめてしまう人が多いのです。

 錠剤などの投薬もこのしつけが必要で、犬は錠剤を喉の奥まで指で入れてやらないとのみ込むことができません。おやつに交ぜて、と考えるのは安易な考えです。

 例えば、食前投与の薬や、胃袋に何も入っていない食事と食事の間に飲ませる薬は、本来おやつに交ぜるべき薬ではありません。そう考えると、子犬の時のしつけが予防や治療をする上でいかに重要か理解していただけると思います。

 同じ時期に甘がみのしつけも行うと効率的です。「マズルコントロール」といって、子犬がかんできたら手で口を握ってふさぎます。

 「駄目だよ」と少しきつい口調で言い聞かせるとより効果的です。甘がみしたら何度も繰り返しましょう。必ず覚えることができます。

 室内で飼われる小型犬は、特に歯が弱いので注意してください。

 歯磨きせずに歯石をためたままにしておくと、5、6歳で歯周病が進行し、10〜20本も抜歯しなければならなくなることも少なくありません。

 おやつや人間の食べ物を与えると、虫歯が発生することもあります。この場合、人間と同様削って詰め物をすることになりますが、人間の場合と異なり、全身麻酔をしなければ治療できません。歯石を除去する処置も同様です。

 できるだけ治療や処置をしなくてもいいように、子犬の時からしっかりしつけておきましょう。

 (川村康浩=獣医師、川村動物クリニック院長)

 

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