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犬の避妊・去勢 病気予防に効果あり

にゃんとワンポイント

2018年1月6日

精神的ストレスの軽減にもなる

 愛犬に避妊・去勢手術を実施するかどうかについて、悩まれる方は多いでしょう。家族の中でも意見が分かれることがあるかと思います。

 以前は野良犬や放し飼いの犬が庭にやってきて…とか、公園で飼い主同士がおしゃべり中に…など、思わぬ妊娠トラブルによって、飼い主同士のいさかいに発展することもありました。

 近年、野良犬は見掛けませんし、放し飼いは規制されています。室内飼いの増加もあって、飼い犬がトラブルに巻き込まれるリスクは大幅に減りました。トラブル回避のための避妊という意味合いも薄れました。

 現在、避妊・去勢手術を行う理由の多くは、病気の予防です。

 未避妊の雌では、子宮蓄膿(ちくのう)症や乳腺腫、未去勢の雄では、前立腺肥大や肛門周囲腺腫などをそれぞれ発症することが多く、時には命に関わるほど重症になることもあります。

 卵巣・精巣で作られる性ホルモンが影響していますが、若いうちに手術を受けることで、これらの病気の発症リスクを大幅に減らせます。

 生理や雄犬同士の抗争がなくなるので、犬の精神的ストレスが軽くなる利点もあります。

 手術を希望する場合は、動物病院で健康状態を確認し、時期や費用の説明を受けましょう。

 希望しない方も、どのような病気にかかりやすいかを知り、症状を見逃さないよう注意してください。

 実際に生殖器関連の病気にかかってしまった際は、治療として避妊・去勢手術が必要な場合も多く、若くて健康な時に手術するよりも体への負担が大きいことを覚悟しておかなければなりません。

 獣医師は体調などの不安要素と比較し、メリットが大きいと判断される場合に手術を提案します。

 家族で避妊・去勢手術の是非についてよく話し合っておきましょう。

 (後藤千尋=獣医師、ノア動物病院)

 

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