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<法律お助け隊 滝沢香弁護士> 敷地が共有名義の実家は処分可能?

悩みの小部屋

2018年5月5日

<お悩み> 実家の建物は父名義ですが、敷地は父と祖父の弟の半分ずつの共有名義です。その祖父の弟は既に死亡。娘が1人いたのですが、どこに住んでいるのか、生きているのかさえも分かりません。父は高齢です。将来、実家の不動産を処分できるのか、今からとても心配です。 (千葉・会社員 47歳)

◆相続人と分割協議を

<お答え> 土地の一部が既に亡くなった方の名義になっていると、手続きが面倒ではないかと心配になりますね。

 二分の一ずつの共有の場合は、持ち分ごとに相続が発生します。おじい様の弟さんの娘さん(お父様のいとこ)が相続人にあたり、共有持ち分の権利を有しています。他に相続人がいないか調査してください。

 いなければ、いとこが存命であればその人と、既に死亡している場合はいとこの相続人と、共有物分割の協議をします。

 分割の方法は二つ。(1)土地そのものを分割する方法と、(2)お父様が、いとこの共有持ち分も取得した上で代償金を支払う(持ち分を買い取る)方法です。

 (1)の方法は、分割後にそれぞれが建物を建てて利用できる広さが確保できないと難しいかもしれません。ご実家の場合、いとこがその土地を利用している実態はありませんので、(2)の方法による解決が考えられるでしょう。

 代償金は、分割時の時価などを参考に、その土地に関わる経緯や事情も考慮して協議し、決めます。もし協議が調わない場合は、共有物分割の裁判を経ることが必要になります。

 第三の方法もあります。土地の時価が高く、代償金が高額になると見込まれるならば、今すぐ共有物分割をしない方法もあります。将来、相続が発生し、ご実家の不動産を売却する必要が出てきたとき、共同で売却してお金を分けるのです。

 共有名義人の相続人の調査の方法や、共有物分割をいつ、どのような方法で行うのが適切かなどについては、弁護士に相談をなさってみてください。

 

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