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<法律お助け隊 滝沢香弁護士> ホーム入居義姉に会わせてくれない

悩みの小部屋

2017年12月16日

<お悩み> 亡兄の妻にあたる義姉と仲が良く、頻繁に行き来していました。しかし、半年前にほとんど交流のなかった義姉のめいが養女となり、老人ホームに入居させてしまいました。ホームに行っても義姉に会わせてもらえません。ホームは契約条項に入っているからと説明し、養女は義姉の心の安定のためやむを得ないと言います。義姉がかわいそうです。なんとかならないでしょうか。 (千葉・無職 80代)

◆機会設けてと申し入れを

<お答え> 住み慣れた家で生活し続けたいと思っても、身体機能や判断能力が低下すると難しくなり、老人ホームなどに転居することはあります。そうした中で、思い出を語り合える人と交流することは、その人にとって大切な機会かもしれません。したがって、お義姉さん自身があなたに会いたいのに、親族が妨げることは高齢者の意思を尊重した対応とは言えません。

 高齢者を養護する者がその高齢者に暴力や介護放棄などをした場合、市町村長が高齢者を特別養護老人ホームに保護した上で、その養護者との面会を制限できる法律はありますが、本件と異なります。

 老人ホームなどは利用契約で、訪問者との面会を制限できる規定を設ける場合はあるかもしれません。しかし、認知症などはなく高齢者自らが契約できる場合、こうした制限は、高齢者自らの意思によって決定することです。

 病気などで面会ができない状態であれば、訪問者に会わせない場合もあると思いますが、これは一定の期間に限ったことになるでしょう。

 ホームには面会の制限に関し、お義姉さん自身の意思によるものであるのか、本人自身の意思に基づくものでなければ本人の意思を確認してもらうように問い合わせてみてください。

 養女の方には、あなたが相続財産に関心はなく、受け取る意思がないことを説明し、たまに思い出話をする機会を設けてほしいと申し入れてみてはいかがでしょうか。養女の方が不安と言うなら、立ち会って面会をする方法も考えられます。義姉の意思確認が難しい中で、法的に決着をさせるのは難しいと思われます。お義姉さんが穏やかな老後を過ごせるよう話し合ってみてください。

 

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