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ケアハウス 老後を低コストで暮らす 畠中雅子(ファイナンシャルプランナー)

お金の話

2018年6月28日

 人生百年時代といわれ、貯蓄がいくらあれば老後を乗り切れるのか悩む方が増えています。寿命の延びは、介護費用が気になる「後期高齢期」の延長を意味します。老後資金に不安があれば、生活コストを下げるための住み替えを検討してみてはいかがでしょうか。

 住み替え先の例として、ケアハウスという選択肢があります。ケアハウスは六十歳以上の、原則として自立した(要介護認定を受けていない)方が入居を申し込めるところ。個室で暮らし、食事は三食提供されます。ケアハウスで暮らすメリットは生活コストの安さです。年金の少ない方や遺族年金を受給している方なら、三食込みでひと月六万〜八万円台程度でも暮らせます。収入に応じて事務費が変動するため、収入が増えると月の負担も増える仕組みです。

 また、ケアハウスには「特定施設入居者生活介護」の認定を受けている介護型ケアハウスや、介護型ケアハウスを併設しているところもあります。介護型があれば、要介護認定を受けた後も住み続けられます。生活コストに介護費用が加算されても、収入の少ない方なら、ひと月十万〜十二万円程度で暮らすことも可能。自宅で生活費を支払い、介護費用を上乗せして負担していくより、生活コストは抑えやすくなるはずです。

 ただし、介護付き有料老人ホームとは異なり、ケアハウスでは見学会をあまり行っていません。自分で探し、見学を申し込む必要があります。私は数十のケアハウスを見学していますが、マンション並みのきれいなケアハウスにたくさん出合っています。中には、看護師常駐や露天風呂付きのケアハウスもあります。評判の良いケアハウスは自分の足で見つけるしかありませんが、老後資金の不安を軽減する住み替え法として、検討されてはいかがでしょうか。

 

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