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<はじめよう家庭菜園>秋冬収穫への準備 暖かい間に大きくする

暮らし

2018年8月16日

収穫時期を迎えたラディッシュ

 ホームセンターの園芸コーナーなどに、秋や冬に収穫する野菜の種が並び始める時期だ。まだまだ暑い日が続くが、種類によってはそろそろ秋に向けての準備が必要。畑はないけれど、庭先などのプランターで野菜づくりに挑戦してみたいと思っている人は、今秋こそ家庭菜園デビューを果たし、自家製の野菜で食卓を彩ってみては。 (出口有紀)

 秋から冬に旬を迎える野菜は数多く、秋口は春と並ぶ種まきの時期。ただし、「暖かくなっていく春とは逆に、次第に涼しくなっていくというのがポイントです。寒くなると生育が緩慢になるので、暖かいうちに一定の大きさになるようタイミングを意識して」と、種苗製造販売大手の「タキイ種苗」(京都市)の広報出版部の桐野直樹さん(39)は言う。

 初めてチャレンジする人が育てやすいのは、ホウレンソウなどの葉物。種をまいて一カ月ほどで収穫できる。ミツバやミズナなど、鍋の具材となる野菜も人気。根菜でも、ラディッシュなど根が小ぶりなものならプランターで育てられ、二カ月弱で食べられる。

 男性の手のひらに載る大きさのミニハクサイも、プランターで栽培できる。根が張れるよう深さ三十センチ以上のプランターを使う。だが、八月下旬の種まき時期を逃すと、葉が球のように重なる「結球」をする前に冬を迎えてしまい、葉がばらばらになってしまう。いずれの野菜も、種の袋に書かれている時期に沿って種まきしよう。

 暑すぎると種が発芽しないことがあるため、ポットや鉢に種をまき、涼しい軒下で苗として育てるのもいい。桐野さんは「ハクサイは苗を買い、九月中旬ごろ、涼しくなってから植えるのもいいです」と話す。

ブロッコリーは収穫後も、側枝花蕾が出てくるのでミニブロッコリーとして味わえる

 苗から始めるには、ブロッコリーがお薦め。大きくなって収穫した後でも「側枝花蕾(そくしからい)」というミニブロッコリーのようなものが春まで出てくる。「料理にも使いやすい。苗を買う時には、側枝花蕾が出る品種かどうか確認して」とアドバイスする。

 虫害も心配だが、涼しくなると収まってくるため、暑いうちだけ防虫ネットをかけるといい。種まきの時期を逃したり、急に涼しくなったりして生育が悪いと感じたら、ビニールで覆うと成長しやすくなる。

 工夫をしても、うまく育たないこともある。が、桐野さんはそんなときは「ベビーリーフを育てたと考えればいい。今は暑くて考えられないかもしれないが、鍋やサラダの材料にもなります」と笑う。間引いたものもベビーリーフとして食べられる。

 種まきの時期を少しずつずらして、収穫時期が集中しないようにしてもいい。例えば、ホウレンソウの場合、プランターごとに、種まきの時期を九月第三週、四週というように分ければ、一度にたくさんとれて、使い道に困るということにもならない。

 家庭菜園には、横約六十五センチ、縦約二十二センチ、深さ約十八センチほどのプランターが使いやすい。そこに、市販されている肥料分が混ぜ込まれた培養土を入れる。土は乾いた状態で売っているので、しっかり水を含ませよう。

 平らにした土の表面に深さ五ミリほどの溝を作り、種をまき、土で覆う。「土の量は多いほど栽培しやすい。多すぎてだめなことはない」と桐野さんは話す。

 

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