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英語、話せなくてもオッケー! 飲食店向け 外国人接客ノウハウ出版

神奈川

2018年9月12日

「訪日客対応の鍵はウエルカム姿勢」と語る堀田さん=川崎市川崎区で

 日本を訪れる外国人観光客が急増する中、「英語ができなくてもできる!」と銘打ち、接客の工夫や注意点をまとめた飲食店向けの対策集が出版された。著者はインドネシアの邦字紙元記者で、通訳でもある川崎市川崎区の堀田実希(みきほ)さん(32)。「外国人が訪れたくなる鍵は語学力よりも『ウエルカム』の姿勢」と語り、外国人と接する場面で広く役立ててもらいたいと願っている。 (石川修巳)

 「JAPANESE ONLY」。日本語しか話せないと伝えるつもりだったのに、「日本人限定」「外国人お断り」というメッセージになってしまう−。

 堀田さんが今年五月に出版した「訪日外国人からの評判を高める飲食店の対策集」(旭屋出版)は、こうした思わぬ誤解を招きかねない事例を紹介。逆に「NO  ENGLISH」という表記は、「英国人お断り、という意味にもなる」と指摘し、言い換えの表現も挙げている。

 「外国人対応に高い壁を感じて、何をしたらいいか分からない飲食店は多い。けれども、外国人が求めるのは歓迎されていると感じる姿勢。外国語を話せなくても、お金をかけなくてもいい」と堀田さん。

 インドネシア語通訳として、訪日外国人を案内できる飲食店探しに苦労した経験が、この本をつくる出発点になったという。

 岐阜県出身の堀田さんは大学卒業後、ジャカルタで邦字紙記者を務めた。帰国後の二〇一六年に「訪日インバウンド対応総合研究所」を川崎市で創業。外国人対応に関して、飲食店や宿泊施設の相談にのったり、助言したりしてきた。

 「羽田空港に近く、都内にも横浜にも行きやすい川崎には地の利があるし、工夫次第で外国人を引きつける魅力がたくさんある」と説明。フランスの旅行ガイドで三ツ星を得た日本民家園(多摩区)などのように、外国人対応は、そうした強みに気づくチャンスになるともみている。

 二年ほど前、ヘイトスピーチを目の当たりにして「すごくショックだった」とも。

 「差別的な表現はウエルカム姿勢の対極。知らずに使っているケースもあるので、気を配ってほしい」と話している。

 二百四十ページ、千八百円(税別)。

 

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