XMenu

米軍機墜落事故から54年 「深い傷、今も心に」

神奈川

2018年9月9日

慰霊碑に手を合わせる参列者=大和市上草柳で

 一九六四年九月、米海軍厚木基地(大和市、綾瀬市)を飛び立った戦闘機が大和市上草柳の舘野鉄工所に墜落し、従業員ら五人が死亡、住民三人が重軽傷を負った。事故から五十四年を迎えた八日、鉄工所跡地で慰霊祭が開かれ、約四十人が犠牲者を悼み、悲惨な事故が二度と繰り返されないよう願った。 (曽田晋太郎)

 参列者は、跡地に建てられた慰霊碑の前で一人ずつ線香を上げ、手を合わせた。事故で兄三人を亡くした舘野義雄さん(66)=東京都西東京市=は「事故は深い傷となって今も心に残っている。悲劇を繰り返さないため、若い人たちに語り継いでいくことが使命だと思っている」と語った。舘野さんは当時、中学校にいて被害を免れた。

 慰霊祭は、平和運動や反基地運動に携わる市民らでつくる実行委員会が主催。事故から五十年の二〇一四年、「風化を防ぎたい」との思いから跡地に慰霊碑を建て、毎年続けている。跡地は事故後に国が買い取り、フェンスで囲まれているため、実行委が土地の使用料を払って慰霊祭を開いている。

 実行委の宮応勝幸・共同代表(75)は「米軍機の事故は絶対に許されない。市民が跡地で自由に慰霊できるよう、フェンスを取り除いてもらうための活動を続けていく」と話した。

◆24日、慰霊のつどい

 実行委は二十四日午後二時から、大和市大和南の文化複合施設シリウスで「慰霊の市民のつどい」を開く。記念講演として、東京新聞の半田滋・論説兼編集委員が厚木基地を中心とする米軍事情勢などを解説する。舘野さんも登壇し、遺族の願いを伝える。定員百五十人。入場料は事前申し込み五百円、当日六百円。問い合わせは、実行委の久保博夫事務局長=電090(2669)4219=へ。

 

この記事を印刷する