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南足柄の活性化策 横国大生18人が提案

神奈川

2018年9月3日

起業案を発表する学生たち=南足柄市で(南足柄市提供)

 南足柄市の活性化のため、横浜国立大の学生十八人が四項目の起業アイデアをまとめ、市へ提言した。大学の成長戦略研究センターが本年度から開講した授業「実践地域と起業」の一環で行われた。来年以降も続く見通しで、市は提言をまちづくりや都市整備などの参考にしていく。

 大学と市は五月に包括連携協定を結び、地域の課題解決や政策立案に協力しあうことになった。大学によると、同様の連携はこれまで都市部の自治体や観光地が多く、地方都市の再興に向けた協定は初という。

 学生たちは八月八〜十日、市内の寺などに宿泊し、地元で起業したペンションやうどん店のオーナーに体験を聞き、市内を見学。四グループに分かれ、コストを度外視してそれぞれ起業案を練った。

 提言は(1)市の七割を森林が占める特性に着目した観光用ツリーハウスの宿泊施設建設(2)外国人監督による町おこしを題材にした映画制作(3)地域の食材を使う高級弁当(一万円)の海外販売(4)店員がお坊さんのカフェ−。最終日に市役所で、加藤修平市長ら市幹部の前で概要を説明した。

 加藤市長は「興味深いアイデアで実現できそうな事業もあり感謝する」とコメント。担当の市民協働課の日比野徹さん(62)は「ツリーハウスや高級弁当の輸出案は初めて聞く発想で、刺激になった」と述べた。

 指導教官の梅野匡俊客員教授(65)は「高齢化など日本の課題はまず地方で深刻化する。起業マインドを地域で醸成し、地方が抱える課題の解決に協力していきたい」と話した。学生の提言の概要は、市ホームページの協働のまちづくり通信に掲載している。 (西岡聖雄)

 

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